周易本義卦辞
「虩」は許と逆の反切。「啞」は烏と客の反切。「喪」は息と浪の反切。「匕」は必と以の反切。「鬯」は勅と亮の反切。
震為雷は動である。一陽が初めて二陰の下に生じ、震いて動くのである。その象は雷であり、その属は長子である。震には亨る道がある。「震来たる」とは、震の来たる時に当たることである。「虩虩」とは、恐懼して驚き顧みる貌である。「震、百里を驚かす」とは雷をもって言ったものである。匕は鼎実を挙げる所以のものであり、鬯は秬黍の酒に鬱金を和し、地を灌ぎて神を降ろす所以のものである。「匕鬯を喪わず」とは長子をもって言ったものである。この卦の占いは、よく恐懼すればすなわち福を致し、その主とするところの重きを失わないということである。震に亨る道があることは言うを待たない。