伊川易伝爻辞
二と初がすでに相遇い、三は初を喜悦して二に密比するも、安んずるところにあらず。また二の忌み悪むところとなり、その居は臀に膚なきがごとく安からず。処してすでに安からざれば立ち去るべきであるが、姤の時に居りて志は遇を求め、一陰が下にあることこそ欲するところである。ゆえに処して安からずといえども、その行くところはまた次且(じしょ)たり。次且とは進み難き状であり、たちまち捨てることあたわざるをいう。しかるに三は剛正にして巽に処し、終には迷わざる義がある。もしその不正なるを知りて危懼を懐き敢えて妄動せざれば、もって大いなる咎なきを得る。義にあらざるに遇を求むるはもとよりすでに咎があるが、危うきを知りて止まれば大過に至らないのである。