周易本義卦辞
取は七具の反である。咸は交感である。兌の柔が上にあり、艮の剛が下にあって互いに感応し合っている。また、艮が止まることは感応が専一であることを意味し、兌が説(よろこ)ぶことは応じることが至極であることを意味する。さらに艮の少男が兌の少女の下にあり、男が女に先立つことは、男女の正しきを得て婚姻の時である。それゆえその卦を泽山咸とする。その占いは「亨りて貞に利し、女を取るに吉なり」である。けだし感ずれば必ず通じる理があるが、正しさ(貞)をもってしなければその亨通を失い、為すところはすべて凶となるのである。卦の名義を釈す。