周易本義卦辞
師は兵衆なり。下は坎、上は坤。坎は険、坤は順。坎は水、坤は地。古の者は兵を農に寓し、至険を大順に伏し、不測を至静の中に蔵す。また卦はただ九二の一陽のみ下卦の中におりて将の象と為し、上下の五陰順いてこれに従うを衆の象と為す。九二は剛をもって下に居りて事を用い、六五は柔をもって上におりてこれに任ずるは、人君が将を命じて師を出すの象なり。故にその卦の名を師と曰う。丈人は長老の称。師を用うるの道は、正を得て老成の人に任ずるに利ろし、乃ち吉にして咎なきを得る。占う者を戒むるもまた必ずかくのごとくあれとなり。