周易本義爻辞
愬は山革の反、音は色。
九四もまた中ならず正ならずして九五の剛を履む。しかし剛をもって柔に居るがゆえに、よく戒懼して終には吉を得るのである。
第4爻
九四:虎の尾を履む、愬愬たれば終には吉。
履卦九四は「虎の尾を履む、愬愬たり終には吉」とあり、危険と隣り合わせの立場にあっても深い畏敬と慎重さをもって臨めば、最後には吉を得られることを示します。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 10 履 — 第4爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/10/4
尊位である五爻の直下に位置する陽爻で、強い緊張感の中にありながら之卦は中孚へと変化し、至誠と慎み深さを象徴します。小象伝に恐れ慎むことで志が遂げられるとあるように、危機感を保ちつつ油断なく警戒を重ねることで目的を全うできます。要するに、状況の厳しさを十分に認識し、細心の注意を払い続けることで難局を乗り越えられます。
経営陣直下の重責や失敗の許されない重要プロジェクトを担い、極めて緊張感の高い環境に身を置く状況です。職務における伝統的な知恵では、報告や連絡を怠らず、あらゆるリスクを先回りして点検する謙虚な実務姿勢が周囲の信頼を守るとされます。平たく言えば、決して油断せず細部まで確認を徹底すれば、難度の高い任務も無事に完遂できます。
相手の家族への挨拶や将来に向けた重大な決断など、軽率な行動が許されない真剣な局面を迎えています。関係を育む古典的な教えでは、相手の立場や心情を細やかに気遣い、誠実な敬意を示すことで周囲の警戒や不安を解きほぐせるとされます。一言で言えば、相手やその周囲に対して真摯な態度を保ち続けることで、確かな信頼関係を築けます。
大きな契約の締結や重要な資金移動を扱う際、細かな条件の確認不足が思わぬトラブルを招きかねない状況です。金融の伝統においては、慎重に書類を精査し、二重三重の安全策を講じることこそが資本を守る要諦と説かれます。端的に言えば、小さな曖昧さも見逃さずに確認を徹底することで、着実に資産の安全を保てます。
愬愬たれば終には吉とは、志行わるるなり。
周易本義爻辞
愬は山革の反、音は色。
九四もまた中ならず正ならずして九五の剛を履む。しかし剛をもって柔に居るがゆえに、よく戒懼して終には吉を得るのである。
伊川易伝爻辞
九四は陽剛にして乾体であり、四に居るといえども剛の勝る者である。近君の多懼の地にあり、相得の義はない。五もまた剛決に過ぐ。ゆえに虎の尾を履むとなす。愬愬は長く懼れる貌である。もし畏懼することができれば終には吉となるべし。蓋し九は剛にして志は柔であり、四は近しといえども安住して処らぬ。ゆえによく兢慎畏懼すれば、終には危うきを免れて吉を獲得するのである。
伊川易伝小象伝
よく愬愬と畏懼すれば終にはその吉を得るというのは、志が行うにあって安住して処らざるからである。危うきを去ればすなわち吉を獲得する。陽剛はよく行う者であり、柔に居り順をもって自ら処する者である。
周易注爻辞
至尊に逼近し、陽をもって陽を承け、多懼の地に処す。ゆえに「虎の尾を履む、愬愬たり」と言うのである。しかし陽をもって陰に居り、謙を本となす。危懼に処すといえども、終にはその志を獲る。ゆえに「終には吉なり」である。
周易正義爻辞
正義に曰く、「虎の尾を履む、愬愬たり」とは、五の尊位に逼近し、これ「虎の尾を履む」としてその危うきに近きことである。陽をもって陽を承け、嫌隙の地に処す。ゆえに「愬愬たり」として危懼するのである。「終には吉なり」とは、陽をもって陰に居り、意は能く謙退す。ゆえに終にはその吉を得るのである。
周易正義小象伝
正義に曰く、「志行わるるなり」とは、「愬愬終吉」を釈している。初めは愬愬たりといえども、終にはその吉を得る。謙の志が行われることを得たがゆえに「終吉」である。