周易本義爻辞
柔中にして尊位に居り、九二之を承くるに徳を以てす。此れを以て蠱を幹すれば聞誉を致す可し。故に其の象占此の如し。
第5爻
六五:父の蠱を幹す、用て譽れあり。
尊位にあって中庸を得た六五は、徳と信望をもって積弊を正し、周囲と協力して刷新を成し遂げる道を示します。謙虚に有能な人材を重用することで、事態は円滑に解決し高い名誉を得ることになります。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 18 蛊 — 第5爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/18/5
六五は柔順にして中を得ており、下応する剛強な九二の力を巧みに生かして改革を推進する位置にあります。伝統的な解釈では「徳をもって承く」とされ、力づくの強制ではなく徳行と信頼によって人を動かす最善の治め方と称えられます。寛容さと誠意を基盤に周囲を巻き込むことで、長年の難題を克服し広く支持を集められます。
リーダーシップを発揮して組織の立て直しや制度改革を推し進める好機であり、有能な実務者を信頼して任せることが成功の鍵です。自らがすべてを抱え込まず、公平で温厚な姿勢を保つことで、関係者の自発的な協力を引き出すことができます。誠実な統率と適切な権限移譲によって困難を乗り越え、確固たる信望を築くことができます。
家柄や過去の行き違いなど、二人の間に横たわっていた長年の障壁が、相互理解と誠意によって解消へと向かいます。意固地にならず相手を尊重する謙虚な姿勢が、互いの不信感を解きほぐし深い信頼関係へと昇華させます。過去の葛藤を乗り越えて築かれた絆は、より堅固で温かいものへと成熟していきます。
過去の不透明な財政状態や資産管理の課題を、専門家や信頼できる助言者と連携して健全化できる時期です。透明性の高い財務規律を確立し、倫理的な指針に沿って資産を整えることが、持続的な安定と信用をもたらします。独断を避けて信頼できる知見を活かすことが、健全な財政基盤を再構築する確かな道となります。
「父を幹して用て譽れあり」とは、承くるに徳を以てするなり。
周易本義爻辞
柔中にして尊位に居り、九二之を承くるに徳を以てす。此れを以て蠱を幹すれば聞誉を致す可し。故に其の象占此の如し。
伊川易伝爻辞
五は尊位に居り、陰柔の質を以て人君の幹に当たり、下は九二に応ず。是れ能く剛陽の臣を任ずるなり。能く下に剛陽の賢に応じ之を任ずと雖も、然れども己は実に陰柔なり。故に創始開基の事を為す能わず、其の旧業を承くれば則ち可なり。故に父の蠱を幹すと為す。夫れ創業垂統の事は、剛明の才に非ざれば則ち能わず。継世の君は柔弱の資と雖も、苟も剛賢を任ずる能えば、則ち以て善く継ぎて令誉を成す可し。太甲・成王は皆臣を以て誉を用(あ)ぐる者なり。
伊川易伝小象伝
父の蠱を幹して用て令誉有る者は、其の在下の賢が之を承輔するに剛中の徳を以てするを以てなり。
周易注爻辞
柔を以て尊に処り、中を用いて応ず。先を承くるに斯れを以てす、誉を用ぐるの道なり。
周易注小象伝
柔を以て中に処り、威力を任(もち)いざるなり。
周易正義爻辞
「象曰」より「用誉」に至る。
正義に曰く、「幹父之蠱用誉」とは、柔を以て尊に処り、中を用いて応じ、此れを以て父を承く、用て声誉有るなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「父を幹して誉を用ぐ」の義を釈す。父事を奉承するに、唯だ中和の徳を以てし、威力を以てせず、故に「承くるに徳を以てす」と云うなり。