East Almanac
日本語

51. 震為雷 (震)

第5爻

この爻が動けば に変じる 17. 泽雷隨 (随)
六五:震往来して厲うし。億うに喪うことなく、事あり。

現代解釈

六五は上卦の中位にあって往来する激しい激変に囲まれますが、中道を堅守することで大きな損失を免れる位置です。伝統的な易学では、危機の中にあっても私心なく公務や本分を誠実にこなすことで、大過なく事態を収拾できるとされます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 51 震 — 第5爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/51/5

易の占い

柔が尊位にあって九四の剛に乗るため、激しい揺れが押し寄せますが、変卦は随となり調和の道を示しています。伝統的な解釈では往来ともに危うい局面であっても、事の本質が中道にあれば大過なく乗り越えられると説かれます。外的な変動に右往左往せず、中心となるべき本分や責任に集中していれば、致命的な破綻を招くことはありません。激動の只中にあっても冷静に本質を見据えて中道を歩めば、重大な事態も無事に乗り切ることができます。

仕事・キャリア

経営層や組織の中枢において、外部からの予期せぬ圧力や複数部門間の激しい利害衝突に対処する重責を担います。特定の派閥や極端な意見に偏ることなく、公平な立場で調整役を務めることが全体の安定をもたらします。目先の混乱に惑わされず、日々の実務と意思決定を着実に積み重ねることで危機を管理できます。重責ある立場で嵐に見舞われた時は、公平無私な姿勢を崩さず誠実に実務をこなすことが信頼を守る鍵です。

恋愛・対人

家庭内外のトラブルや環境の急変により、二人の間にも緊張感や情緒の揺らぎが生じやすい時です。伝統的な易理では、核となる信頼関係さえ見失わなければ、日々の共同作業を通じてかえって絆が深まると捉えます。外からの騒音に惑わされず、家庭や関係の中心にあるお互いへの敬意を静かに維持することが不可欠です。周囲が騒がしくても二人の中心にある信頼を大切にし、日常を丁寧に積み重ねることで絆を守れます。

金運

激しい経済情勢の変動に晒され、資金の出入りが激しく不確実性が高まりやすい局面です。六五の中道は、一攫千金を狙う投機的な動きを避け、基盤となる資産の保全と日々の堅実な収支管理に徹することを教えています。基本方針をぶらさずに中核の財産をしっかり防衛していれば、激しい相場の波も大きな損害なくやり過ごせます。出入りの激しい相場環境でも浮き足立たず、中核資産の防衛に徹することで財政の安定を保てます。

参考資料

原文

小象伝

震往来して厲うしとは、危うきを行なうなり。其の事中に在りて、大いに喪うなきなり。

古典注釈

周易本義小象伝

「索」は桑と落の反切。「矍」は倶と縛の反切。

陰柔をもって震の極に処すゆえに、索索・矍矍の象となす。これをもって行けばその凶なること必せり。しかれどもその震の未だその身に及ばざるの時に及びて恐懼修省すれば、もって咎なかるべし。しかもなお婚媾の言あるを免るること能わず。占う者にまさにこのごときあるべきを戒むるなり。

伊川易伝爻辞

六五は陰をもって陽に居り、位に当たらずして不正となすといえども、柔をもって剛に居り、また得中すればすなわち中徳ある者である。中を失わなければ正に違わない。それゆえ中を貴しとなすのである。諸卦の二と五は位に当たらずといえども多くは中をもって美となし、三と四は位に当たるといえどもあるいは中ならざるをもって過ちとなす。中は常に正よりも重きをなす。蓋し中なれば正に違わず、正は必ずしも中ならざるからである。天下の理は中より善なるはなし。六二と六五において見ることができる。六五の動は、上に行けば柔にして動の極に居るべからず、下に来たれば剛を犯す。これ往来ともに危うきなり。君位に当たり動の主たるにあたっては、宜しきに随いて変に応ずるは中にあるのみである。ゆえにまさに億度してその所有の事を喪失することなきを期すべきのみである。所有の事とは中徳を謂う。いやしくも中を失わなければ、危うきありといえども凶に至ることはない。「億度」とは図慮して中を失わざらんことを求めることである。六五の危うき所以は、剛陽に非ずして助けなきによる。もし剛陽にして助けありて動の主とならば、すなわちよく亨らん。往来ともに危うく時は甚だ難しといえども、ただ中を失わざるを期すれば自ら守るべし。柔をもって動を主とすれば、もとより亨済を致すことは能わざるなり。

伊川易伝小象伝

「中なれば大いに喪うことなきなり」について。往来ともに厲しとは、行けば危うきあることである。動けばみな危うきあり、ただその事を喪うことなきにあるのみである。その事とは中を言う。よくその中を失わなければ自ら守るべし。「大いに喪うことなし」とは、喪うことなきをもって大となすのである。

周易注爻辞

往けば則ち応なく、来たれば則ち剛に乗ず。恐れて往来せば、危うきを免れず。夫れ震の時に処して尊位を得るは、これ乃ち事あるの機なり。然るに懼れて往来せば、将にその事を喪わんとす。故に「億るに喪うことなく、事あるなり」と曰う。

周易注小象伝

大なれば則ち喪うことなく、往来すれば乃ち危うきなり。

周易正義爻辞

正義に曰く、「震、往来ともに厲し」とは、六五は「往けば則ち応なく、来たれば則ち剛に乗じ、恐れて往来せば、咎を免れず」。ゆえに「震、往来ともに厲し」と言うのである。「億るに喪うことなく事あり」とは、「それ震の時に処して尊位を得るは、これすなわち事あるの機なり」にして、懼れて往来すれば「まさにその事を喪わん」とす。ゆえにこれを戒めて「億るに喪うことなく、事あるなり」と言うのである。

周易正義小象伝

正義に曰く、「危行なり」とは、懼れを懐きて往来することは、危うきを致すの行いである。「其の事、中に在り、大いに喪うことなきなり」とは、六五は尊に居りてまさにその事あるべし。中の位に在りて大功を建つるを得る。もし中を守りて大を建てば、すなわち「喪うことなく事あり」となる。もし恐懼して往来すれば、すなわち危うきを致して功なきなり。

出典