周易本義爻辞
沱は徒何の反。
陰を以て尊位に居り、柔は中に麗く。然れどもその正を得ずして上下の陽に迫らる。ゆえに憂懼すること此くの如くして、然る後に吉を得る。占う者に戒むるによろしくかくのごとくあるべし。
第5爻
六五:涕を出だすこと沱若たり、戚えて嗟若たり。吉なり。
六五は尊位にありながら柔順さと中庸の徳を備え、重責を自覚して深く憂慮することでかえって吉を招く境地を示します。易学の伝統では、身の至らなさを自覚しつつ賢明な王公に身を寄せて敬虔に振る舞う姿勢が高く評価されます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 30 离 — 第5爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/30/5
尊位にある六五は剛強な環境に囲まれながらも中庸を保ち、職責の重さゆえに涙を流すほどの深い憂懼を抱きます。古典的な解釈では、この強い危機感と謙虚さをもって賢人に誠実に頼ることで、災いを転じて吉祥を得ると説かれます。要するに、重責に怯むことなく自身の弱さを自覚し、優れた助言者の力を借りることで困難を乗り越えられます。
重要な責務を担う中で強いプレッシャーに直面し、不安や緊張を覚えやすい局面ですが、その責任感こそが組織の信頼を生む基盤となります。リーダーシップの伝統では、一人で虚勢を張るのではなく、専門家や頼れる協力者に心を開いて知恵を仰ぐことが最善の道とされます。要するに、重圧を独りで抱え込まず、謙虚に周囲の力を借りながら進めることが成功への突破口となります。
関係性において互いの弱さや抑えきれない本音をさらけ出すことで、かえって絆が深まる契機を迎えています。感情の機微を説く易理では、無理に取り繕うよりも真摯な脆さを見せ合うことが、相手の真の共感と受容を引き出すと捉えます。要するに、強がるのをやめて正直な気持ちや不安を打ち明けることが、二人の距離を劇的に縮めます。
資金管理において現状への危機意識を強く持ち、潜在的なリスクに対して慎重な姿勢を崩さない態度が求められます。財政の古典的な知恵では、安易な拡大を戒め、信頼できる専門家の点検を受けながら守りを固めることが安全を保つ秘訣とされます。要するに、油断せず慎重にリスクを点検し、堅実な管理方針に徹することで財産を確実に保全できます。
六五の吉は、王公に麗けばなり。
周易本義爻辞
沱は徒何の反。
陰を以て尊位に居り、柔は中に麗く。然れどもその正を得ずして上下の陽に迫らる。ゆえに憂懼すること此くの如くして、然る後に吉を得る。占う者に戒むるによろしくかくのごとくあるべし。
周易本義小象伝
離は音麗。
伊川易伝爻辞
六五は尊位に居りて中を守り、文明の徳あり、善というべし。然れども柔を以て上に居り、下に助けなく、独り剛強の間に附麗す、危懼の勢いなり。唯だそれ明なるがゆえに能くこれを畏懼すること深く、涙を出すに至り、憂慮すること深く戚嗟に至る。吉を保つ所以である。出涕戚嗟とは極めてその憂懼の深きを言うのみ、時として然るべきなり。尊位に居りて文明にして、憂畏を知ること此くの如し、ゆえに吉を得る。もし自らその文明の徳と中正に麗く所とを恃みて泰然として懼れざれば、すなわち安んぞ能くその吉を保たんや。
伊川易伝小象伝
六五の吉なる者は、麗く所王公の正位を得ればなり。上に在るの勢いに拠りて事理を明察し、畏懼憂虞して以てこれを持す。能く吉なる所以である。然らずんば豈に能く安んぜんや。
周易注爻辞
その位にあらざるを履み、履む所に勝えず。柔を以て剛に乗じ、下を制すること能わず。下の剛にして進み、まさに来たりて己を害せんとす。憂傷の深きこと、沱嗟に至るなり。然れども麗く所は尊位に在り、四は逆首となす。憂傷至って深く、衆の助くる所なり。ゆえに乃ち沱嗟して吉を獲るなり。
周易正義爻辞
正義にいう、「出涕沱若たり」とは、その位にあらざるを履み、その任に勝えず、柔を以て剛に乗じ、下を制すること能わず。下の剛にして進み、まさに来たりて己を害せんとす。憂傷の深きこと、ゆえに涙を出だすこと滂沱たり、憂戚して咨嗟するなり。「若」は語辞なり。「吉」とは、居る所の尊位に在るを以て、四は逆首となし、己は能く憂傷悲嗟し、衆の助くる所となる、ゆえに「吉」なり。
周易正義小象伝
正義にいう、これ「六五吉」の義を釈すなり。終わりに吉を得る所以の者は、その居る所の五に在りて、離附して王公の位に在り、衆の助くる所を被るを以て、ゆえに吉を得るなり。五は王位にして公という者は、これ王に連ねて公を言う、文の便を取りて韻を会するなり。