East Almanac
日本語

35. 火地晉 (晋)

第5爻

この爻が動けば に変じる 12. 天地否 (否)
六五:悔い亡ぶ。失得を恤うなかれ。往けば吉にして利ろしからざるなし。

現代解釈

目先の損得にとらわれない広やかな度量を持つことで、周囲の信望を集めて大きな好結果へと進める時です。執着を手放して大局を見据える姿勢が、関わるすべての人に慶びをもたらします。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 35 晋 — 第5爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/35/5

易の占い

離卦の中央を占める六五は、柔順さと明晰さを兼ね備えた君主の位置にあり、細かな利害に惑わされない度量を示します。爻辞に「悔い亡ぶ、失得恤うる勿れ、往きて吉にして利あらざるなし」とあり、小象伝も前進に慶びがあると讃える通り、之卦の否が内包する閉塞感すらも大らかな包容力で打ち破ります。一時的な出入りに一喜一憂せず前進を続けることで、確かな繁栄が築かれます。

仕事・キャリア

現場の小さな摩擦や短期的な数値の上下に過剰反応せず、大所高所から方針を導くリーダーシップが発揮されます。部下の小さな失敗を寛大に包み込み、全体の成長を優先する姿勢が組織の結束と士気を力強く高めます。枝葉の議論に囚われず本質的な目標へ歩みを進めることで、目覚ましい成果を収めることができます。

恋愛・対人

些細な生活習慣の違いや小さな不満に目くじらを立てず、相手の長所を大らかに受け入れられる成熟した時期です。見返りを求める計算を手放し、互いの存在そのものを尊重し合うことで、家庭やパートナーシップに穏やかな幸福が広がります。広い心で相手を受け止める姿勢が、かけがえのない安らぎをもたらします。

金運

短期的な市場の波や一時的な評価損に惑わされず、長期的な視点に立った資産管理が実を結ぶ局面です。目先の利益を独占しようとせず取引先に十分な利を譲る配慮が、強固な信頼関係を築き大きな実りへと還流します。小事にこだわらないゆったりとした構えが、盤石な経済基盤を確立する鍵となります。

参考資料

原文

小象伝

「失得を恤うなかれ」とは、往きて慶びあるなり。

古典注釈

周易本義爻辞

陰を以て陽に居れば宜しく悔有るべし。大明上に在りて下皆順従するを以て、故に占う者これを得れば則ち其の悔亡ぶ。又た一切其の功を計り利を謀るの心を去れば、則ち往きて吉にして利あらざる無きなり。然れども亦た必ず其の徳有りて乃ち其の占に応ず。

伊川易伝爻辞

六は柔を以て尊位に居り、本より当に悔有るべきも、大明にして下皆順附するを以ての故に、其の悔亡ぶるを得るなり。下既に徳を同じうして順附せば、当に誠を推して委任し、衆人の才を尽くし、天下の志を通ずべく、復た自ら其の明に任じて其の失得を恤(うれ)うること勿るべし。此の如くにして往けば則ち吉にして利あらざる無きなり。六五は大明の主たり、其の明照すること能わざるを患えず、其の明を用いるの過ちて察察に至り、委任の道を失わんことを患う。故に失得恤うる勿れと戒むるなり。夫れ私意偏任にして察せざれば則ち蔽有り、天下の公を尽くさば豈に当に復た私察を用うべけんや。

伊川易伝小象伝

大明の徳を以て下の附くを得、誠を推して委任すれば、則ち以て天下の大功を成すべし。是れ往きて福慶有るなり。

周易注爻辞

柔尊位を得、陰にして明主たり、能く察を用いず、下を代わりて任ぜざるなり。故に当位ならずと雖も、能く其の悔を消す。「失得恤うる勿れ」とは、各々其の司(つかさどり)有り、斯れを術(ふ)みて以て往けば、「利あらざる無き」なり。

周易正義爻辞

「象に曰く鼫鼠」より「利あらざる無し」に至る。

正義に曰く、「悔亡ぶ失得恤うる勿れ往けば吉にして利あらざる無し」とは、居りて当位ならざるは悔なり。「柔尊位を得、陰にして明主たり」、能く自ら其の明を用いず、事を以て下に委任す、故に「悔亡ぶ」を得るなり。既に事を以て下に任じ、物に委ねて成るを責(もと)むれば、失と得とは憂恤することを須(もち)いず、故に「失得恤うる勿れ」と曰うなり。能く此の道を用いなば、往く所皆吉にして利あらざる無し、故に「往けば吉にして利あらざる無し」と曰うなり。

周易正義小象伝

正義に曰く、「慶有り」とは、委任して人を得れば、惟だ自ら得て憂い無きのみならず、亦た将に人の慶説(けいえつ)する所となる、故に「慶有り」と曰うなり。

一撮金爻辞

六五・五爻(中中):万里江山を渉れば、風波尽日閑かなり。已に鉤上の餌を呑みたり、何ぞ必ずしも波瀾に遇わん。

出典