周易本義爻辞
此の爻の義は未だ詳らかならず。窃かに疑うらくは左腹とは幽隠の処、明夷の心を門庭を出づるに獲るとは遠去するに意を得るの義なり。占してこれを得る者は、其の自処当に是の如くあるべきを言うなり。蓋し離体は至明の徳となし、坤体は至暗の地となす。下の三爻は明暗の外に在るが故に、其の遠近高下に随いて処る所不同なり。六四は柔正を以て暗地に居るも尚お浅し、故に猶お遠去するに意を得べし。五は柔中を以て暗地に居りて已に迫る、故に内難正志以て其の明を晦ますの象となす。上は則ち暗を極む、故に自ら其の明を傷りて以て暗に至り、又た以て人の明を傷るに足るとなす。蓋し下の五爻は皆君子となし、独り上の一爻のみを暗君となすなり。