周易本義爻辞
柔順中正、正応上に在りて険中に在り。故に蹇にしてまた蹇し、以てこれを済わんと求むるは、その身の故を以てするに非ざるなり。吉凶を言わざる者は、占う者はただ当に躬を鞠(かが)め力を尽くすべきのみにして、成敗利鈍に至りては則ち論ずる所に非ざればなり。事済わずと雖も、また咎むべきなし。
第2爻
六二。王臣蹇蹇たるは、躬の故に匪ず。
六二は中正の徳を備え、九五と正応しながら蹇難の渦中に身を置いて公のために尽くします。伝統的な解釈では、私心を捨てて責任を果たす奔走は、最終的に咎めを受けないとされています。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 39 蹇 — 第2爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/39/2
下卦の中央で正位を得ている六二は、自身の利害ではなく大義や組織のために困難を引き受ける姿勢を示しています。之卦が「水風井」となることは、井戸の水が周囲を潤すように、目立たぬ献身が土台を支えることを象徴します。誠意を持って職務に徹していれば、現状の苦労は正当に評価されます。
困難な現場の立て直しや重責を担う局面ですが、この奔走は個人の不手際ではなく全体の要請によるものです。組織やチームのために身を粉にして尽くす姿は、周囲や上位者からも確かな信頼として見届けられています。目先の損得にとらわれず役割を全うすることが、将来の揺るぎない評価につながります。
相手の事情や家庭の困難を支えるために、今は自分が重い負担を引き受ける場面が生じやすい時期です。その献身的な姿勢は私欲のない純粋な思いやりから出ており、相手の心にも深く届くでしょう。今は苦労を分かち合うことで、二人の信頼関係はより確かなものになります。
支出や負担が増えているとしても、それは家族の維持や基盤固めといった不可欠な責任を果たすための健全なコストです。手元の流動性は圧迫されやすいものの、誠実に対処しておくことで将来の安心を守ることにつながります。目先の出費に焦らず、守るべき基盤に資源を充てることが賢明です。
王臣蹇蹇たるは、終に咎めなきなり。
周易本義爻辞
柔順中正、正応上に在りて険中に在り。故に蹇にしてまた蹇し、以てこれを済わんと求むるは、その身の故を以てするに非ざるなり。吉凶を言わざる者は、占う者はただ当に躬を鞠(かが)め力を尽くすべきのみにして、成敗利鈍に至りては則ち論ずる所に非ざればなり。事済わずと雖も、また咎むべきなし。
伊川易伝爻辞
二は中正の徳を以て艮体に居り、中正に止まる者なり。五と相応ず、是れ中正の人が中正の君に信任せらるるものにして、故にこれを王臣と謂う。上下徳を同じくすと雖も、五はまさに大蹇の中に在り。蹇難の時に力を致すに、その艱蹇至って甚だし、故に蹇に蹇すとなすなり。二は中正と雖も陰柔の才を以てすれば豈にその任に易く勝(た)えんや、ここを以て蹇に蹇すなり。志は君を蹇難の中に済うに在り、その蹇蹇たるは身の故を為にするに非ざるなり。設い勝えずと使むとも志義は嘉すべし、故にその忠藎の己の為ならざるを称するなり。然れどもその才は以て蹇を済うに足らず。小しく済うべくんば則ち聖人当に盛んに称して以て勧めたるべし。
伊川易伝小象伝
蹇の時に艱厄すといえども、然れどもその志は君の難を済うに在り。未だ功を成さずと雖も、然れども終には過咎なきなり。聖人はその志義を取りて咎なしと謂い、忠藎を勧むる所以なり。
周易注爻辞
難に処るの時、その位に履み当たり、居りて中を失わず、以て五に応ず。五の難中に在るを以て、身を私して害を遠ざくることなく、心を執りて回(たが)えず、志は王室を匡(ただ)さんとする者なり。故に「王臣蹇蹇たり、躬の故に匪ず」と曰う。中を履み義を行いて、以てその上を存す。蹇に処りて比を以てす、未だその尤を見ざるなり。
周易正義爻辞
正義に曰く、「王」は五を謂うなり。「臣」は二を謂うなり。九五は王位に居りて難の中に在り、六二は五の臣にして、往きて五に応じ、正を履み中に居り、志は王室を匡い、能く蹇難を渉りて、往きて蹇を済う、故に「王臣蹇蹇たり」と曰うなり。君に忠を尽くし、私身の故を以て往きて君を済わざるに匪ず、故に「躬の故に匪ず」と曰う。正義に曰く、「終に尤なし」とは、難に処るに斯くの如くなれば、豈に過尤あらんや。