周易本義爻辞
初は下に居ると雖も、然れども下を益するの時に当たり、上の益を受くる者なり。徒らに報効する所なかるべからず、故に用いて大作をなすに利ろし。必ず元吉にして然る後に咎なきを得る。
第1爻
初九:用て大作を為すに利あり、元吉にして咎なし。
初九は陽剛の資質をもって最下位にありながら、六四の正応と連携して大事を成し遂げるべき出発点を示します。過分な恩恵を受ける立場だからこそ、私心なく大事業に打ち込むことで大吉となり咎めを免れます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 42 益 — 第1爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/42/1
初九は下卦の震の主爻として動きの初頭にあり、上卦の六四と正しく応じるため、上位からの厚い引き立てを受ける位置にあります。小象伝に「下は厚き事をせず」とあるように、地位の低さに甘んじることなく任された大役に全力で報いることが大吉の条件とされます。好機を無駄にせず大胆な決断を下すことで、事態を大きく前進させることができます。
抜擢や重要な任務の委託を受けやすく、若手や新参の立場であっても重大な役割を担う好機です。組織運営の知恵では、与えられた信任に対して確固たる成果で応えることが自らの地位を確立する王道とされます。身の丈以上の仕事であっても全力で挑むことで、周囲からの確固たる信頼を勝ち得ます。
二人の将来に向けて具体的かつ規模の大きな共同の計画を立てるのに適したタイミングです。関係性の構築において、口先だけの約束ではなく現実的な生活基盤を整える行動が相手に深い安心感を与えるとされます。前向きな決断を率先して行動に移すことが、二人の結びつきをより確かなものにします。
事業の新規立ち上げや本格的な設備投資など、将来の飛躍を見据えた先行投資に縁がある時期です。商業の伝統では、十分な支援が得られる初期の段階で果断に種をまくことが後の豊かな実りにつながると説かれます。綿密な計算のもとで思い切って資本を投じる姿勢が、大きなリターンを引き寄せる礎となります。
元吉にして咎なしとは、下は事を厚くせざるなり。
周易本義爻辞
初は下に居ると雖も、然れども下を益するの時に当たり、上の益を受くる者なり。徒らに報効する所なかるべからず、故に用いて大作をなすに利ろし。必ず元吉にして然る後に咎なきを得る。
周易本義小象伝
下はもと厚事を任ずるに当たらず、故にかくのごとくならざれば以て咎を塞ぐに足らざるなり。
伊川易伝爻辞
初九は震動の主、剛陽の盛んなるなり。益の時に居り、その才は以て物を益するに足る。至下に居ると雖も、上に六四の大臣の己に応ずるあり。四は巽順の主にして、上は能く君に巽順にし、下は能く賢才に順ずるなり。下に在る者は為すある能わざるも、上に在る者の応従するを得れば、則ちその道を以て上を輔け、大いに天下を益する事をなすべし、用いて大作をなすに利ろしきなり。下に居りて上の用いる所を得て以てその志を行うには、必ず為す所大いに善にして吉なるを須ちて、則ち過咎なし。元吉なる能わざれば、則ちただ己に咎あるのみならず、乃ち上を累わして上の咎となる。至下に在りて大任に当たれば、小善は以て称するに足らず。故に必ず元吉にして然る後に咎なきを得る。
伊川易伝小象伝
下に在る者は、もと厚事に処るに当たらず。厚事とは重大の事なり。上に在る者の任ずる所と為るを以て、大事に当たる所以なり。必ず能く大事を済して元吉を致して、乃ち咎なしとなす。能く元吉を致せば、則ち上に在る者はこれを任ずるを知人となし、己はこれに当たるを勝任となす。然らざれば則ち上下ともに咎あらん。
周易注爻辞
益の初に処り、動の始に居る。かの剛徳を体し、以てその事に臨みて巽に之く。斯れを以て大いに作せば、必ず大功を獲ん。夫れ下に居るは「厚事」の地にあらず、卑に在るは重任の処にあらず。大作は小功の済う所にあらず、故に「元吉」にして乃ち「咎なし」を得るなり。
周易注小象伝
時は以て大いに作すべし、而るに下は以て厚事すべからず。その時を得てその処なし、故に「元吉」にして乃ち「咎なし」を得るなり。
周易正義爻辞
正義に曰く、「大作」とは大事を興作するを謂う。初九は益の初に処り、動の始に居り、大事を興作するの端あり。また剛を体して能く幹たり、巽に応答して違わず、大功を建つるに堪うる徳あり、故に「用いて大作をなすに利ろし」と言うなり。然れどもその才ありてその位なく、その時を得てその処なければ、殊功ありと雖も人は与せざるなり。時の人与せざれば、則ち咎過生ず。故に必ず「元吉」にして乃ち「咎なし」を得る、故に「元吉、咎なし」と言うなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「下厚事せず」とは、厚事はなお大事のごときなり。
一撮金爻辞
初九・初爻上中:大事は成功すべく、益ありて還た咎なし。雲の内に鞭を執る人、報いは三秋の後にあり。