周易本義爻辞
上に信ありて以て下に恵すれば、則ち下もまた信ありて以て上に恵す。問わずして元吉知るべし。
第5爻
九五:孚ありて心を恵む、問うなかれ元吉なり。孚ありて我が徳を恵む。
九五は尊位にあって中正を備え、真心をもって広く他者に恩恵を施すことで大吉を得る至高の境地です。古来の伝承では、誠実な慈愛の心で見返りを求めず施す徳は、問うまでもなく尊ばれ多くの人々の心を結びつけると説かれます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 42 益 — 第5爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/42/5
剛健中正にして尊位を占め、六二とも正応し、至高の徳をもって全体を潤す指導力を体現しています。小象伝が「大いに志を得る」と称えるように、無私の心で他者を益する姿勢が自然と周囲を動かし、計り知れない信頼と協力を生み出します。自らの利益を超えて他者の繁栄に尽くすことが、結果として自分自身をも最大の福徳で満たすことになります。
自身のリーダーシップと人望が頂点に達し、周囲を育てることで組織全体に飛躍的な成果をもたらす時期です。現代のリーダーシップ論でも、部下や仲間の成長を第一に考える姿勢こそが持続的な求心力とチームの結束を生むとされます。寛大な心で仲間に裁量と成果を分け与えることで、周囲から絶大な支持を得て大きな事業を成就できます。
見返りを求めない純粋な思いやりと慈しみに満たされ、最高度の精神的調和と深い絆を実感できる関係です。恋愛心理学においても、相手の幸福を心から願い行動することが最も強固で揺るぎない安心感をもたらします。惜しみない愛情と温もりを注ぎ続けることで、二人の関係はかけがえのない安らぎに満ちたものとなるでしょう。
誠実な取引と利他の精神が好循環を生み、確固たる社会的信用とともに豊かな実りがもたらされる運気です。商道徳の伝統が教えるように、顧客や社会に真の価値を提供し還元する姿勢こそが、長続きする繁栄の基盤となります。他者と利益を分かち合う公明正大な姿勢を貫くことで、財産の循環は一段と豊かになります。
「孚ありて心を恵む」とは、之を問うなかれということである。「我が徳を恵む」とは、大いに志を得るのである。
周易本義爻辞
上に信ありて以て下に恵すれば、則ち下もまた信ありて以て上に恵す。問わずして元吉知るべし。
伊川易伝爻辞
五は剛陽中正にして尊位に居り、また六二の中正と相応ずるを得て以てその益を行う、何ぞ利あらざらんや。陽の実中にあるを以て孚あるの象なり。九五の徳・才・位を以てして、中心の至誠物を恵益するに在らば、その至善大吉は問わずして知るべし、故に「問うなかれ元吉」と云う。人君は致すべきの位に居り、致すべきの権を操る。苟くも至誠に天下を益すれば、天下はその大福を受く。その元吉は言を仮らざるなり。「孚ありて我が徳を恵す」とは、人君至誠に天下を益すれば、天下の人至誠に愛戴せざるはなく、君の徳沢を以て恩恵となすなり。
伊川易伝小象伝
人君に至誠に天下を恵益するの心あらば、その元吉は言を仮らざるなり、故に「これを問うなかれ」と云う。天下至誠に吾が徳を懐いて以て恵となすは、これその道大いに行われ人君の志得たるなり。
周易注爻辞
位を得て尊を履み、益の主たる者なり。益をなすの大、信より大なるは莫し。恵をなすの大、心より大なるは莫し。民の利とする所に因りてこれを利すれば、恵にして費えず、心を恵する者なり。信以て心を恵し、物の願を尽くせば、固より問うを待たずして「元吉にして孚ありて我が徳を恵す」なり。誠を以て物を恵せば、物もまたこれに応ず、故に「孚あり我が徳を恵す」と言うなり。
周易正義爻辞
正義に曰く、九五は位を得て尊に処り、益の主となり、兼ねて徳義を張り以て物を益する者なり。「益をなすの大は信より大なるは莫く、恵をなすの大は心より大なるは莫し。民の利とする所に因りてこれを利すれば、恵にして費えず、心を恵する者なり」。恵あり信ありて、物の願を尽くせば、必ず元吉を獲、疑問を待たず、故に「孚あり心を恵す、問うなかれ元吉」と言う。我が既に信を以て恵を物に被らせば、物もまた信を以て恵を我に帰す、故に「孚あり、我が徳を恵す」と言うなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「大いに志を得る」とは、天下皆信恵を以て我に帰すれば、則ち以て天下に志を得べし、故に「大いに志を得る」と言うなり。
一撮金爻辞
九五・五爻上上:子は結び花は残れども、枯木に花咲く。屋頭に春意の喜びあり、笑い嘻嘻たり。