East Almanac
日本語

5. 水天需 (需)

第4爻

この爻が動けば に変じる 43. 泽天夬 (夬)
六四:血に需つ。穴より出づ。

現代解釈

傷や危機が現実化する厳しい局面に立ち至った六四ですが、流れに逆らわず柔軟に従うことで穴から脱出できます。正面衝突を避け、周囲の情勢を受け入れて身を処することが安全を保つ道となります。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 5 需 — 第4爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/5/4

易の占い

外卦の坎難に足を踏み入れた六四は、血を流すような切迫した危機に直面しつつも、陰柔の正しさを保っています。小象伝に「順にして以て聴くなり」とあるように、激しい逆境に対して力で抗うのではなく、時勢や理に従順に従うことで「穴を出づる」道が開かれます。之卦が夬へと向かうことから、執着を捨てて柔軟に立ち回る決断が再生への契機となります。つまり、荒波に力で対抗しようとせず、流れに身を任せて受け流すことで難局を抜け出せます。

仕事・キャリア

職場や組織内で厳しい方針転換や危機的トラブルに巻き込まれ、重い重圧に晒される可能性があります。この段階で独断で抵抗したり強引に自己主張したりすると、余計に立場を危うくしかねません。組織の決定や手続きに柔軟に従い、周囲の声に素直に耳を傾けながら低姿勢を保つことが被害を最小限に抑えます。端的に言えば、今は無理に自己主張せず、指示や規則に従って事態の沈静化を待ちましょう。

恋愛・対人

過去のわだかまりや激しい対立によって、互いに精神的な痛手を負いやすい繊細な局面です。自己弁護や相手を責める言葉を重ねても傷口を広げるだけであり、今は頑なな態度を手放すことが求められます。相手の感情を否定せずに受け止め、柔らかい姿勢で寄り添うことで、深い溝から抜け出す足がかりが作られます。要するに、意地を張るのをやめて相手を受け入れ、関係の修復を静かに図るべきです。

金運

急な出費や評価損などによって、手元の資金繰りに強い圧迫を感じやすい状況です。伝統的な判断では、失った分を焦って取り戻そうと無理を重ねると、さらに深い泥沼に引き込まれるとされます。現実の損失を冷静に受け止め、無駄な支出を削って損害の拡大を防ぐ守りの姿勢を徹底してください。平たく言えば、損失を受け入れて傷口を広げないよう守りを固めることが先決です。

参考資料

原文

小象伝

「血に需つ」とは、順にして以て聴くなり。

古典注釈

周易本義爻辞

血とは殺傷の地、穴とは険陥の所なり。四は坎体に交わり険に入る、故に血に需つの象と為す。然れども柔にしてその正を得、需ちて進まざるが故に、また穴より出づるの象と為す。占う者是の如くなれば、傷地に在りと雖も終には出づるを得るなり。

周易本義小象伝

酒食宴楽、安んじて以て待つを言う。九五は陽剛中正にして尊位に需つ、故にこの象あり。占う者是の如くにして貞固なれば則ち吉を得るなり。

伊川易伝爻辞

四は陰柔の質を以て険に処し、下は三陽の進むに当たり、険難に傷つけらるる者なり、故に血に需つと云う。既に険難に傷つけらるれば、則ち安処すること能わず、必ずその居を失う、故に穴より出づと云う。穴は物の安んずる所なり。順にして時に従い、険難を競わざるは凶に至らざる所以なり。柔を以て陰に居るは、能く競う者にあらざるなり。若し陽これに居らば則ち必ず凶ならん。蓋し中正の徳無く、徒らに剛を以て険に競わば、適たま以て凶を致すに足るのみ。

伊川易伝小象伝

四は陰柔を以て険難の中に居り、固処すること能わず、故に退きて穴より出づ。蓋し陰柔は時と競うこと能わず、処すること能わざれば則ち退く、是れ順従して以て時に聴う、凶に至らざる所以なり。

周易注爻辞

凡そ血と称する者は、陰陽相い傷くる者なり。陰陽相い近づきて相い得ざれば、陽は進まんと欲して陰はこれを塞ぐ、則ち相い害するなり。穴とは陰の路なり、坎の始めに処し、穴に居る者なり。九三剛進し、四は拒むこと能わず、侵さるるを見れば則ち辟き、順にして命を聴く者なり、故に「血に需ち、穴より出づ」と曰うなり。

周易正義爻辞

「六四血に需ち穴より出づ」。

正義に曰く:「血に需つ」とは、陰陽相い傷くるを謂い、故に血あり。九三の陽にして上進せんと欲し、此の六四の陰にしてその路を塞ぐ、両ながら相い妨害す、故に血と称す。時を血に待つと言うは、猶お難中に時を待つがごときなり。「穴より出づ」とは、穴は即ち陰の路なり、坎の始めに処す、是れ穴に居る者なり。三来たりて己に逼り、四は拒むこと能わず、故にこの居る所の穴を出でて以てこれを避け、但だ順にして命を聴きて咎を免るるを得るなり、故に象に「血に需つ、順にして命を聴く」と云う。

注の「凡そ血と称する者」より「穴より出づるなり」に至る。

正義に曰く:「凡そ血と称する」とは、陰陽相い傷くる者なり、即ち坤の上六「その血玄黄」是れなり。「穴とは陰の路なり」とは、凡そ孔穴穿道は皆幽隠なり、故に陰の路なりと云う。「坎の始めに処し、穴に居る」とは、坎は坎険なり、若し坎の上に処せば即ち是れ穴を出づる者なり、坎の始めに処せば是れ穴に居る者なり。但だ易は万象を含む、此の六四の一爻は、若し戦闘を以てこれを言わば、その出づるは則ち血と為り、若し居処を以てこれを言わば、その処は則ち穴と為る。穴と血とは各々事の義に随うなり。

出典