East Almanac
日本語

50. 火风鼎 (鼎)

第4爻

この爻が動けば に変じる 18. 山风蠱 (蛊)
九四:鼎、足を折り、公の餗を覆す。其の刑渥くして、凶。

現代解釈

自らの器量や力量を超える過重な責任を引き受けた結果、足元が崩れて重大な破綻を招く恐れを強く警告しています。背伸びをやめて身の丈に合った分限を守り、早急にリスクを縮小することが急務です。

AIにこのページを聞いてみる

リンクはプロンプトを事前入力するだけで送信しません — 主導権はあなたに。リンクが効かない場合は下のプロンプトをコピーしてください。

プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 50 鼎 — 第4爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/50/4

易の占い

九四は陽爻でありながら陰位にあって中を得ず、尊位を補佐する重責を負いながらも初六の弱い基盤に応じる構造を持っています。爻辞の「鼎足を折り、公の餗を覆す」とは、力量に見合わない大役を引き受けたために器が倒れ、高貴な料理を台無しにする悲惨な失脚を象徴します。之卦が内部の腐敗と刷新を意味する山風蠱となることからも、表面的な取り繕いをやめ、根本的な是正を行わなければ破綻は免れません。分不相応な重圧から速やかに退き、現実を見据えて足元を立て直す決断が必要です。

仕事・キャリア

自身の遂行能力やチームのキャパシティを明らかに超えた案件を抱え込み、致命的なミスや信用失墜に直面しやすい危険な兆候です。小象伝が「信は如何ぞ」と問うように、過度な見栄や安請け合いは関係者からの信頼を一気に損なう原因となります。現在進行中のリスクを隠蔽せず速やかに上司や周囲に報告し、業務の範囲を縮小して現実的な規模に調整すべきです。過剰な責任を速やかに手放して体制を是正することが、破滅的な失敗を防ぐ唯一の手段です。

恋愛・対人

相手に対して守りきれない約束を重ねたり、無理をして理想像を演じ続けたりすることで、関係の根幹が破綻する危機を迎えています。分不相応な見栄や一方的な自己犠牲は、かえって相手に幻滅を与え、決定的な亀裂を生む要因となります。伝統的な解釈が説くように、過ちを認めて弱さを正直に開示する勇気を持たなければ、失われた信頼を回復することはできません。見栄を捨ててありのままの姿で誠実に向き合うことこそが、関係崩壊を防ぐ出発点となります。

金運

身の丈に合わない過度なレバレッジや、不確実性の高い取り引きに依存したことで資産基盤が揺らぎかねない暗示です。器の足が折れるという卦象は、基礎体力の不足による手痛い打撃を極めて厳しく警告しています。状況の悪化を防ぐためには、無理な資金補填を避け、直ちにリスク許容量の範囲内へとポジションを縮小する潔さが求められます。無謀な賭けから即座に手を引くことによってのみ、致命傷を避けて資産の保全を図ることができます。

参考資料

原文

小象伝

公の餗を覆すとは、信それ如何ぞや。

古典注釈

周易本義小象伝

信を失うことを言うのである。

伊川易伝爻辞

九四は大公・大臣の位にして、天下の事を任される者である。天下の事は、どうして一人のよく独り任ずるところであろうか。必ず天下の賢智を求め、これと力を協わせるべきである。その人を得れば、天下の治は労せずして致すことができる。その人に非ざるを用いれば、国家の事を敗り、天下の患いを貽すことになる。九四は下において初九に応じているが、初九は陰柔の小人にして用いるべからざる者である。しかるに九四はこれを用い、その任に堪えずして事を敗ることは、なお鼎の足を折るがごときである。鼎の足が折れれば、公上の餗を覆すことになる。餗とは鼎の実である。大臣の位に居り、天下の任に当たりながら、用いるところが人に非ずして覆敗に至るのは、すなわちその任に堪えざるものであり、羞愧すべきこと甚だしい。「其の形渥たり」とは、面を赤らめ恥に塗れることを言う。その凶は知るべきである。『繋辞伝』に「徳薄くして位尊く、知小にして謀大きく、力小にして任重ければ、及ばざること鮮し」とあるのは、その任に堪えざるを言ったものである。私するところに蔽われ、徳が薄く知が小さいのである。

伊川易伝小象伝

大臣が天下の任に当たるには、必ずよく天下を治め安んずることができ、そうして君上の倚頼するところ、下民の望むところを誤らず、己の身を致して道を任ずるの志と所を失わないようにしなければならない。これこそがいわゆる「信」である。しからざればその職を失い、君上の委任を誤ることになり、これを信と成すことができようか。ゆえに「信、如何となさん」と言うのである。

周易注爻辞

上体の下に処してまた初九に応じ、すでに承け、かつ施すが、己の堪えるところに非ず。ゆえに「鼎、足を折る」と言うのである。初六はすでに「否を出だす」とし、九四に至って盛るところは、すなわちすでに潔し。ゆえに「公の餗を覆す」と言うのである。渥とは、沾濡の貌である。すでに公の餗を覆せば、体は渥沾となり、知小にして謀大、その任に堪えずして至辱を受け、災いはその身に及ぶ。ゆえに「其の形渥たり、凶なり」と言うのである。

周易注小象伝

その力を量らず、果たして凶災を致す。信を如何となさんや。

周易正義爻辞

「九四、鼎、足を折る」から「其の形渥たり、凶なり」に至るまで。

正義に曰く、「鼎、足を折り、公の餗を覆す」とは、餗は糝(あつもの)である。八珍の膳にして、鼎の実である。初六は「否を出だす」をもってし、九四の盛るところに至るゆえに、まさに馨潔なるべし。ゆえに「餗」をもってこれを言う。初六は下体の下に処し、九四は上体の下に処して、上には承けるところあり、また下には初六に応じて施すところあり。すでに承けかつ施すも、己の堪えるところに非ず。ゆえに「鼎、足を折る」と言う。鼎の足がすでに折れれば、すなわち「公の餗を覆す」のである。「渥とは沾濡の貌である。すでに公の餗を覆せば」、体はすなわち渥霑となる。これを人事に施せば、知小にして謀大、力薄くして任重きことになり、このごときは必ず至極の辱めを受け、災いがその身に及ぶ。ゆえに「其の形渥たり、凶なり」と言うのである。

周易正義小象伝

正義に曰く、「信、如何となさん」とは、いまだ乱れざるにおいてこれを治めることができず、すでに敗れた後に及んで、すなわちこれを責めて「その力を量らず、果たして凶災を致し、災いすでに及べば、信をそれ如何となさんや」と言うことを言う。まことにこのような如何ともなしがたき事態があることを言ったものである。

一撮金爻辞

九四、四爻・下中:鼎は足を折り、車は轍を脱す。貴人有りて、重ねて相い続く。

出典