East Almanac
日本語

50. 火风鼎 (鼎)

第1爻

この爻が動けば に変じる 14. 火天大有 (大有)
初六:鼎趾(あし)を顛(くつがえ)す。否(あしき)を出すに利ろし。妾を得るにその子を以てす。咎なし。

現代解釈

鼎の足をひっくり返して古い澱みや汚れを吐き出すように、型破りな手法で悪弊を一掃し、新たな実りを受け入れる好機を示しています。旧態依然とした枠組みを破ることで、災いを転じて福となす道が開かれます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 50 鼎 — 第1爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/50/1

易の占い

初六は最下位にあって上の九二を承け、器を新しく整える刷新の始点に位置します。易の伝統的な象意において「鼎の趾を覆す」とは一見異例ながら、底に溜まった古い滓を排出し、高貴な実りを迎えるための前奏とされます。之卦が火天大有となることからも、不要なものを清算し切ることで豊かな保有へと至る道筋が示唆されます。古い淀みを勇気を持って吐き出すことで、確かな再生と繁栄の器が整います。

仕事・キャリア

組織の再編や業務プロセスの抜本的な見直しなど、一見すると混乱を伴う変革が進みやすい局面です。伝統的な解釈では、旧来の非効率を脱ぎ捨てることこそが組織全体の発展に資するとされます。一時的な手順の変更を恐れず、問題点を洗い出す作業を前向きに引き受ける姿勢が評価につながります。過去のやり方に固執せず刷新を受け入れることで、次の飛躍への足場が固まります。

恋愛・対人

関係性において積もり重なった誤解やマンネリ化した付き合い方を、根本から見直す好機が訪れています。本音をさらけ出すことで一時的な摩擦が生じる可能性はあるものの、伝統的な読みではそれがかえって二人の間に新鮮な風を吹き込むと解釈されます。これまでの固定観念を取り払い、対等で風通しの良い対話を重ねることが絆の再生を促します。古いこだわりを脱ぎ捨てて素直に向き合うことが、より深い信頼を育みます。

金運

資産や家計の管理において、不採算な支出や塩漬け資産を整理し、身軽になることが推奨される時期です。易象が示す器の清掃は、長期的な財政基盤を健全化するために必要なリセット作業を意味しています。過去の小さな損失に囚われず、全体の資金効率を高めるための整理整頓を果断に進めることが肝要です。不要な負担を切り離して体制を整えることで、巡り来る好機を余裕を持って捉えられます。

参考資料

原文

小象伝

「鼎趾を顛す」とは、いまだ悖(もと)らざるなり。「否を出すに利ろし」とは、以て貴きに従うなり。

古典注釈

周易本義爻辞

出の音は尺遂反、また字の如し。否の音は鄙なり。

鼎の下に居り、鼎の趾の象なり。上は九四に応ずれば則ち顛(くつがえ)る。然れども卦の初めに当たりて鼎にいまだ実無く、旧く否悪の積み重なりたるあり。その顛るに因りてこれを出せば則ち利と為る。妾を得て因りてその子を得るも亦た猶お是のごとし。此の爻の象此の如くして、その占いは咎無し、蓋し敗に因りて功と為し、賎に因りて貴を致すなり。

周易本義小象伝

鼎にして趾を顛すは道に悖るなり。而して否を出し以て貴きに従うべければ、則ち未だ悖るとは為さざるなり。貴きに従うとは四に応ずるを謂い、亦た新しきを取るの意と為す。

伊川易伝爻辞

初六は鼎の下に在り、趾の象なり。上は四に応じ、趾にして上に向かうは顛るの象なり。鼎覆れば則ち趾顛る、趾顛れば則ちその実を覆す、順道にあらざるなり。然れどもまさに顛るべきの時あり、敗悪を傾け出して以て潔きを致し新しきを取るを謂えば則ち可なり。故に趾を顛すは否を出だすに利あり。否とは悪なり。四は君に近き大臣の位、初は下に在る人にして相い応ず、乃ち上は下に求め下はその上に従う。上は能く下の善を用い、下は能く上の為すを輔け、以て事功を成すべし、善道なり。鼎の趾を顛すが如きも、当に顛るべきの時あれば、未だ理に悖るとは為さざるなり。妾を得てその子を以てすれば咎無しとは、初六は陰にして卑し、故に妾と為す。妾を得るとは、その人を得るを謂うなり。若し良妾を得ば、則ち能くその主を輔助し、過咎無からしむるなり。子は主なり、その子を以てその主を咎無きに致すなり。初六は陰にして下に居り、卑巽にして陽に従う、妾の象なり。六の上は四に応ずるを以て顛趾と為し、而して此の義を発す。初六は本より才徳の取るべき無きが故に、妾を得ると云い、その人を得れば則ち是の如しと言うなり。

伊川易伝小象伝

鼎覆りて趾顛るは道に悖るなり。然れども必ずしも悖りと為さざる者は、蓋し否悪を傾け出だすの時あればなり。故きを去りて新しきを納れ、悪を瀉ぎて美を受くるは、貴きに従うの義なり。四に応ずるとは、上は貴き者に従うなり。

周易注爻辞

凡そ陽を実と為し陰を虚と為す。鼎の物たるや下実にして上虚なり。而るに今陰下に在り、則ち是れ鼎を覆すと為す、鼎覆れば則ち趾倒る。否とは不善の物を謂うなり。妾を取りて以て室主と為すも、亦た「顛趾」の義なり。鼎の初めに処し、まさに新しきを納れんとす。顛を施して以て穢れを出し、妾を得て以て子と為す、故に「咎無し」なり。

周易注小象伝

倒にして以て否を瀉ぐ、故に未だ悖らざるなり。穢れを棄てて以て新しきを納るるなり。

周易正義爻辞

正義に曰く:「鼎趾を顛す」とは、趾は足なり。凡そ陽を実と為し陰を虚と為す、鼎の物たるや下実にして上虚なり。初六は鼎の始めに居り、陰を以て下に処す、則ち是れ下虚にして上実、鼎足倒る、故に「鼎趾を顛す」と曰う。「否を出だすに利ろし」とは、否とは不善の物なり、鼎の足を倒にするはその利とする所を失うも、鼎覆りてその利を失わざるは、否穢の物を瀉ぎ出だすに在るなり、故に「否を出だすに利ろし」と曰うなり。「妾を得てその子を以てすれば咎無し」とは、妾は側媵にして正室にあらざるなり。これを人に施せば、正室亡ぶと雖も妾は猶お室主と為るを得ず。妾の室主と為るは亦た猶お鼎の趾を顛するが如くにして咎過あり。妾に若し賢子あらば、則ち母は子を以て貴く、これを以て室を継がしむれば則ち咎無きを得る、故に「妾を得てその子を以てすれば咎無し」と曰うなり。

周易正義小象伝

正義に曰く:「未だ悖らざるなり」とは、趾を倒にして以て否を出すは未だ悖逆と為さざるなり。正義に曰く:「以て貴きに従う」とは、旧きは穢なり、新しきは貴きなり。穢を棄てて新しきを納るるは「貴きに従う」所以なり。然れども是れ妾の賎名を去りて室主と為り、亦た子の貴きに従うなり。

一撮金爻辞

初六初爻中中:桑楡晩景を催し、欠けたる月恐らくは円かなり難し。若し刀錐の客に遇わば、方に喜縁あるを知らん。

出典