周易本義爻辞
簪は側林反(しん)。
九四は卦のこれに由りて以て豫となす所の者である。ゆえにその象かくのごとく、その占は大いに得る所ありとなす。然れどもまた当に至誠にして疑わざれば、すなわち朋類合してこれに従う。ゆえにまた因りてこれを戒むるなり。簪とは聚(あつ)まるなり、また速やかなるなり。
第4爻
九四:由豫す、大いに得るところあり。疑うことなかれ、朋盍い戠まる。
豫の卦の九四は、全卦で唯一の陽爻として多くの陰をまとめ上げ、大きな共感と歓喜の渦を生み出す中心的な存在です。疑念を捨てて誠意を持って接することで、志を同じくする頼もしい仲間が自然と集まり、大事業を推進できる段階を示します。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 16 豫 — 第4爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/16/4
下卦の順応性と上卦の躍動感を兼ね備える九四は、万民の歓喜の源となる「由豫(ゆうよ)」の徳を有しています。変卦が純粋な受容を示す坤為地となることからも、私心を排して大らかに他者を受け入れる姿勢が大業を成すと解釈されます。平たく言えば、疑い深さを手放してオープンに周囲と手を取り合えば、強力な協力者が次々と集まってきます。
組織やプロジェクトにおいて、周囲を牽引するリーダーシップや合意形成の要として力を発揮しやすい局面です。古典的な伝統では、余計な猜疑心を捨てて部下や同僚を信じ切ることが、組織全体の大きな推進力を生むと説かれます。要するに、独断専行を避けてチーム全員と成果を分かち合う寛容さを持つことで、仕事は大きな広がりを見せます。
人間関係や恋愛においては、包容力と素直な愛情表現が相手の心を強く引きつけ、深い安心感を生み出します。伝統的な解釈によれば、互いに胸襟を開いて猜疑心を払拭することで、これまでにない強固な信頼関係が結ばれるとされます。わかりやすく言えば、取り繕わずに温かな本音を伝えることで、二人の絆は自然と深まり心地よい時間を共有できます。
金銭面では、単独での利益追求よりも、他者との共同事業や信頼に基づくパートナーシップを通じて実りがもたらされる兆しです。古典の言葉にある「朋盍く簪す」の通り、公平で透明な連携が持続的な繁栄の基盤となります。つまり、利益を独占しようとせず関係者と分かち合う仕組みを作ることが、結果として確固たる財運を呼び込みます。
由豫す大いに得るところありとは、志大いに行わるるなり。
周易本義爻辞
簪は側林反(しん)。
九四は卦のこれに由りて以て豫となす所の者である。ゆえにその象かくのごとく、その占は大いに得る所ありとなす。然れどもまた当に至誠にして疑わざれば、すなわち朋類合してこれに従う。ゆえにまた因りてこれを戒むるなり。簪とは聚(あつ)まるなり、また速やかなるなり。
伊川易伝爻辞
豫の豫たるゆえんの者は、九四による。動の主となり、動きて衆陰悦順するが豫の義である。四は大臣の位にして六五の君これに順従し、陽剛をもって上の事に任ず。豫の由る所である。ゆえに「由豫大いに得るあり」と云う。大いにその志を行い天下の豫を致すを得るをいうなり。「疑うなかれ、朋盍(あ)い簪(あつ)まらん」とは、四は大臣の位に居り、柔弱の君を承けて天下の任に当たる。危疑の地である。独り上の倚任に当たりて下に同徳の助け無し、疑わるるゆえんである。唯だ当にその至誠を尽くして疑慮あること無かるべし、然らばすなわち朋類自ずから当に盍聚すべし。夫れ上下の信を欲するは唯だ至誠あるのみ。いやしくもその至誠を尽くさば、則ち何ぞその助け無きを患えんや。簪とは聚まるなり。簪の簪と名づくるは髪を聚むるを取るなり。或るひと曰く、卦には唯一陽のみ、いずくんぞ同徳の助けを得んと。曰く、上位に居りて至誠をもって助けを求むれば理として必ずこれを得る。天风姤の九五に「天より隕(お)つるあり」と曰うはこれである。四は陽剛をもって君位に迫近し専ら豫を主とす。聖人宜しくこれに戒めを為すべしとするに然らざる者は、豫は和順の道である。和順の道に由れば臣たるの正を失わず。かくのごとくにして専ら豫を主とするは、すなわちこれ天下の事に任じて時を豫に致す者である。ゆえに唯だ至誠にして疑うことなかれと戒むるのみである。
伊川易伝小象伝
己に由りて天下を楽豫に致す。ゆえに「大いに得るあり」となす。その志の大いに行わるるを得るをいうなり。
周易注爻辞
豫の時に処り、動の始めに居り、独り陽爻を体し、衆陰の従う所となり、これに由りてもってその豫を得ざるはなし。ゆえに「由豫、大いに得るあり」と曰うなり。夫れ物に信ぜられざれば、物もまたこれを疑う。ゆえに疑わざればすなわち朋の合すること疾(はや)し。盍は合なり。簪は疾なり。
周易正義爻辞
正義に曰く、「由豫大いに得るあり」とは、豫の時に処り、動の始めに居り、独り陽爻を体し、衆陰の従う所となり、これに由りてもってその豫を得ざるはなし。ゆえに「由豫」と云うなり。「大いに得るあり」とは、衆陰皆帰し、これ大いに得る所あるなり。「疑うなかれ朋盍い簪まらん」とは、盍は合なり、簪は疾なり。もし能く物を疑わず、信をもってこれを待たば、すなわち衆陰群朋合聚して疾く来たるなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「由豫大いにあり」の意を解釈する。衆陰すでにこれに由りて豫し、大いに得る所ありとは、これ志意大いに同ずるなり。
一撮金爻辞
九四・四爻(上上):名成り利遂げて憂煎することなかれ、菊里の秋風道は坦然たり。意を得てすなわち三尺の釣りを垂れ、長竿もて錦鱗の鮮やかなるを獲得せん。