周易本義爻辞
随の極に居るは、随うこと固結して解く可からざる者なり。誠意の極は神明に通ず可し。故に其の占は「王用て西山に亨(まつ)る」と為す。亨は亦た祭享の享と作(な)すべし。周自(よ)り言えば岐山は西に在り。凡そ山川を祭るを筮して之を得ば、其の誠意是の如くなれば則ち吉なるなり。窮は極なり。
第6爻
上六:これを拘係し、乃ちこれに従維す。王用て西山に亨す。
随卦の上六は随順の道の極致に達し、精神的な誓約と不可分な絆によって強固に結ばれる象です。打算のない純粋な誠意をもって結ばれた誓いは、いかなる環境の変化にも揺らぐことなく確かな安定をもたらします。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 17 随 — 第6爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/17/6
最上位にある上六は、現世的な随順を超えて絶対的な忠誠と精神的帰依の境地に至る段階を示し、「拘係(こうけい)す」と形容される強固な結びつきを象徴します。変卦が天雷無妄となることは、計算や欺瞞を排した真実無妄の誠意こそが永続的な盟約を支える基盤であることを示唆しています。私心を捨てて自らの信条や誓約を全うする覚悟を持つことで、深い安心と揺るぎない支えが得られます。
ビジネスや提携において最高度の信頼関係が成立し、互いの命運を分かち合う不可分のパートナーシップが確立される時です。伝統的な象伝は頂点に達してこれ以上の急拡大は難しいと示唆しますが、理念と契約を共有する同盟関係の結束力は極めて強固です。交わした約束と信義を徹底して守り抜くことが、組織における確固たる立ち位置を守る最善の道となります。
一時的な情熱を超え、人生を共に歩む生涯の誓約や魂の深い結びつきへと関係が昇華する段階です。伝統的な解釈では「西山における祭礼」の辞を神仏に誓う至高の盟約と捉え、試練を乗り越えて培われた神聖な絆を象徴すると解きます。これまでの歩みで築いた信頼関係をかけがえのない宝として重んじることが、揺るぎない幸福をもたらします。
短期的な利回りを追うのではなく、長期にわたり不可分となる中核資産や契約を強固に固定化すべき時期です。伝統的な視点では、随の極みにおいて大切なのは目移りせず本質を守り抜くことにあると戒められています。自らが深く信頼できる本質的な対象に腰を据えて向き合い続けることが、長期的な資産防衛と安定に寄与します。
「これを拘係す」とは、上にして窮まるなり。
周易本義爻辞
随の極に居るは、随うこと固結して解く可からざる者なり。誠意の極は神明に通ず可し。故に其の占は「王用て西山に亨(まつ)る」と為す。亨は亦た祭享の享と作(な)すべし。周自(よ)り言えば岐山は西に在り。凡そ山川を祭るを筮して之を得ば、其の誠意是の如くなれば則ち吉なるなり。窮は極なり。
伊川易伝爻辞
上六は柔順を以て随の極に居る。随に極まる者なり。「之を拘係す」とは随の極を謂う。拘持縻係するが如く、乃ち従う。「之を維(つな)ぐ」とは又た従いて之を維持係累するなり。随の固結すること此の如きを謂う。「王用て西山に亨る」とは、随の極まること是の如し。昔者太王此の道を用いて王業を西山に亨(とお)す。太王狄の難を避け、豳を去りて岐に来たる。豳人の老稚扶携して以て之に随うこと市に帰すが如し。蓋し其の人心の随うこと固結して此の如し。此を用いたるが故に能く其の王業を西山に亨盛ならしむ。西山は岐山なり。周の王業蓋し此に興る。上は随の極に居りて固より太過と為すも、民の随を得ると善に随うの固きに於いては此の如くして乃ち善と為す。他に施さば則ち過ぐるなり。
象に曰く、之を拘係すとは、上窮まるなり。随の固きこと拘係維持するが如きは、随の道の窮極なるなり。
周易注爻辞
随の体たる、陰の陽に順う者なり。最も上極に処るは、従わざる者なり。随の道已に成りて、特(ひと)り従わず。故に「之を拘係して乃ち従う」なり。「率土の浜、王臣に非ざるは莫し」、而して従わざるを為すは、王の討つ所なり。故に「之を維ぐ、王用て西山に亨る」なり。兌は西方と為し、山とは途の険隔なり。西方に処りて従わざるを為す。故に王用て西山に通ずるなり。
周易注小象伝
上極に処る、故に窮まるなり。
周易正義爻辞
「象曰」より「于西山」に至る。
正義に曰く、最も上極に処るは、是れ随従せざる者なり。随の道已に成りて特り従わず、故に須(すべか)らく之を拘係して、乃ち始めて従うべし。「維之王用亨于西山」とは、若し此の上六を維係せんと欲せば、王者は必ず兵を用いて西山の険難の処に通じて、乃ち拘係することを得るなり。山は険阻を謂い、兌は西方に処る、故に「西山」と謂う。今従わざる有り、必ず維係すべし。此れ乃ち王者の必ず兵を用いて険阻の道に通ずる所以にして、意の刑を好むに在るに非ず。故に「王用て西山に亨る」と曰う。
周易正義小象伝
正義に曰く、「拘係」の義を釈す。拘係を須(もち)うる所以の者は、其の上に在りて窮極し、肯(あ)えて随従せざるを以ての故なり。
一撮金爻辞
上六は六爻上上なり:蓄(たくわ)う可く収む可し、片玉寸珠。停停穏穏、前に良図に遇わん。