周易本義爻辞
初陽は下に在りて近く、五陽は正応にして遠し。二は陰柔にして自ら守りて正応を須(ま)つこと能わず、故に其の象此の如し。凶吝なるは知る可く、言を仮(か)らず。丈夫とは九四を謂い、小子とは亦た初を謂うなり。三は四に近係して初を失う。其の象は六二と正しく相反す。四は陽にして任に当たるのみ。之に随えば求むる有るに必ず得。然れども正応に非ず、故に不正にして邪媚を為すの嫌い有り。故に其の占此の如くして、又た居貞を以て戒むるなり。舎の音は捨なり。
第2爻
六二:小子に係りて、丈夫を失う。
随の六二は中正の徳を持ちながら、目先の情と本来目指すべき高遠な道との板挟みに直面する段階です。眼前の手軽な利益や執着を手放し、長期的な本質を選択することが未来の安寧をもたらします。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 17 随 — 第2爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/17/2
六二は陰爻として中正を得ていますが、足元の初九に親しむか、応じ合う尊位の九五に従うかという取捨選択を迫られ、之卦は兌為沢へと向かいます。伝統的な象伝が「小子を繋げば、丈夫を失う」と戒めるように、両者を同時に得ることは叶いません。目先の親和性に惑わされず、自らの志にふさわしい高潔な指針を選ぶ覚悟が求められます。
仕事の現場では、気心の知れた小集団の居心地の良さに流され、組織全体の大きな方針や優れたリーダーシップを見失う危険を警告しています。易の伝統では、小さな情実に縛られると大局的な成長機会を逃すと教えられています。目先の小さな利害関係に囚われず、将来を見据えた正統な方針に足並みを揃えることが大切です。
恋愛においては、一時の甘い誘惑や曖昧な関係に引きずられ、誠実で長続きする真の絆を見落としがちな時期です。古典的訓戒は、浅い情念にとらわれると真に尊重し合える相手との縁を損なうと示唆しています。自分にとって本当に大切な関係を見極め、中途半端な執着を清算する勇気が幸福へと導きます。
財政面では、目先の小利や安易な儲け話に心を奪われ、大局的な資産の健全性を損なわないよう注意が必要です。伝統的な判断においても、小事への固執は本筋の基盤を揺るがす原因とみなされています。目先の小手先の利益を追う誘惑を断ち、長期的な視点で方針を整えることが安定をもたらします。
「小子に係わる」とは、兼ねて与することは能わざるなり。
周易本義爻辞
初陽は下に在りて近く、五陽は正応にして遠し。二は陰柔にして自ら守りて正応を須(ま)つこと能わず、故に其の象此の如し。凶吝なるは知る可く、言を仮(か)らず。丈夫とは九四を謂い、小子とは亦た初を謂うなり。三は四に近係して初を失う。其の象は六二と正しく相反す。四は陽にして任に当たるのみ。之に随えば求むる有るに必ず得。然れども正応に非ず、故に不正にして邪媚を為すの嫌い有り。故に其の占此の如くして、又た居貞を以て戒むるなり。舎の音は捨なり。
伊川易伝爻辞
二は五に応じ而して初に比す。随うは近きを先にし、柔は固く守る能わず。故に之が戒を為して云わく、若し小子を係(つな)ぐときは則ち丈夫を失う、と。初陽の下に在るは小子なり。五の正応の常に上に在るは丈夫なり。二若し志を初に係ぐときは、則ち九五の正応を失う。是れ丈夫を失うなり。小子を係ぎて丈夫を失い、正応を舎(す)てて不正に従うは、其の咎大いなり。二に中正の徳有り、必ずしも是の如きに至るに非ざるも、随の時に当たりて、当に之が戒を為すべし。象に曰く、小子を係ぐとは、兼ね与(くみ)せざるなり。
人の随う所、正を得れば則ち邪を遠ざけ、非に従えば則ち是を失う。両(ふた)つながら従うの理は無し。二苟(いやしく)も初に係げば則ち五を失う。兼ね与すること能わざるなり。人の正に従うは当に専一なるべきを戒むる所以なり。
周易注爻辞
陰の物たる、随の世に処るを以て、独立すること能わず、必ず係ぐる有るなり。随の時に居り、柔弱に体して、夫の剛動に乗ずるを以て、豈に志を秉(と)りて近き所に違(たが)う能わんや。此れに随えば彼れを失い、兼ね与すること能わず。五は己が上に処り、初は己が下に処る。故に「小子を係ぎ、丈夫を失う」と曰うなり。
周易正義爻辞
「六二」より「失丈夫」に至る。
正義に曰く、「小子」とは初九を謂うなり。「丈夫」とは九五を謂うなり。初九は卑きに処る、故に「小子」と称す。五は尊位に居る、故に「丈夫」と称す。六二は既に是れ陰柔にして、独立して処る所能わず、必ず近く初九に係属す。故に「小子を係ぐ」と云う。既に初九に属すれば、則ち往きて五に応ずること能わず、故に「丈夫を失う」と云うなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「小子を係ぐ」の意を釈す。既に此の初九に随えば、則ち彼の九五の丈夫を失う。是れ両処を兼ね有すること能わざるなり。故に「兼ね与せず」と云うなり。
一撮金爻辞
六二は二爻中平なり:一事は已に空と成り、一事は還た喜びと成る。若し口辺の人に遇わば、心下憑り倚るに堪えん。