周易本義爻辞
「簋」の音は軌。「缶」は俯九の反。
晁氏曰く、先儒は「樽酒簋」をもって一句とし、「貳用缶」をもって一句と読んだ。いまこれに従う。貳はこれを益す(副える)ことである。周礼の大祭に「三貳」、弟子職に「左に虚豆を執り、右に挾匕し、周旋して貳す」とあるのがこれである。九五は尊位であり、六四はこれに近づく。険の時に在りて剛柔相際す。ゆえにただ薄礼を用い、誠心を益してもって牖(窓)より進結する象がある。牖は由る所の正しき道にあらずして、室の明を受くる所以のものである。始めは艱阻なりといえども終わりに咎なきを得る。ゆえにその占いがかくの如くである。
晁氏曰く、陸氏の釈文本には「貳」の字がない。いまこれに従う。