East Almanac
日本語

32. 雷风恒 (恒)

第5爻

この爻が動けば に変じる 28. 泽风大過 (大过)
六五:其の徳を恆にす。貞にして婦人は吉なれども、夫子は凶なり。

現代解釈

雷風恒の六五は、尊位にありながら陰柔の徳を保ち、下の九二と応じる形をとります。伝統的な易学では、既定の役割や規律に従順に従う補佐役には吉である一方、自ら大局を切り拓く主導者にとっては柔軟すぎることが戒められます。

AIにこのページを聞いてみる

リンクはプロンプトを事前入力するだけで送信しません — 主導権はあなたに。リンクが効かない場合は下のプロンプトをコピーしてください。

プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 32 恒 — 第5爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/32/5

易の占い

上卦の中央に位置する六五は、剛柔相応の調和の中で、確立された手順や約束事を守り抜く姿勢を象徴します。古典の解釈では、従うべき規範に忠実であり続けることは安定をもたらすものの、決断力を求められる立場においては慣例への固執が足かせになるとされます。端的に言えば、今は独自の主張を押し通すよりも、既存のルールや他者との協調を重んじるほうが物事を順調に運べます。

仕事・キャリア

職場においては、定められた業務手順を遵守し、周囲のサポートや調整役に徹することで高い信頼を得られる配置です。一方で、変革や迅速な意思決定を主導すべきリーダー層にとってみれば、前例踏襲に縛られすぎると新たな好機を逃す懸念もあります。端的に言えば、決められた枠組みを着実に守る姿勢が評価につながりますが、責任者であれば前例にとらわれない柔軟さも残しておく必要があります。

恋愛・対人

対人関係やパートナーシップにおいては、誠実さと日々の穏やかな積み重ねが信頼の土台となる時期です。六五と九二の陰陽の感応は相互の献身を示しますが、過度な遠慮や一方的な追従は対等な対話を阻害する要因にもなり得ます。端的に言えば、相手への一途な思いやりが絆を深める一方で、自分の意思も率直に伝えるバランスが大切です。

金運

金銭面では、確立された収支管理や積立計画を地道に継続することが安全策となります。之卦の大過が示す構造的な負荷を避けるためにも、突発的な環境変化に動揺して根本方針を大きく覆すのは避けるのが賢明です。端的に言えば、実績のある堅実なルールに従って資金を守ることが、予測不能な変動に対する一番の防御策となります。

参考資料

原文

小象伝

婦人の貞吉は、一に従いて終わるなり。夫子は義を制す、婦に従えば凶なり。

古典注釈

周易本義爻辞

柔中をもって剛中に応じ、常久にして易(か)わらず、正にして固い。然れどもすなわち婦人の道であって、夫子の宜しきところではない。ゆえにその象と占いはこのようになっているのである。

伊川易伝爻辞

六五は九二に応じ、陰柔をもって陽剛に応じ、中に居りて応ずるところもまた中である。陰柔の正である。ゆえにその徳を恒久にすれば貞となる。それ順従をもって恒とするのは婦人の道であり、婦人においては貞なるゆえに吉である。もし丈夫にして人に順従することをもって恒とするならば、その剛陽の正を失い、凶である。六五は君位でありながら君道をもって言わないのは、六五の義は大夫においてすらなお凶であるのに、いわんや人君の道においてをや、ということである。他の卦においては六が君位に居り剛に応ずることは未だ過失とはならないが、雷风恒に在っては不可である。君道としてどうして柔順をもって恒とすることができようか。

伊川易伝小象伝

六五が九二に従うがごときは、婦人においては正にして吉である。婦人は従うをもって正とし、順うをもって徳とし、終身一に従うを守るべきである。夫子は義をもって制する者である。婦人の道に従えば凶となる。

周易注爻辞

尊位に居るを得て恒の主となりながら、「義を制する」あたわずして係応は九二にあり、用心は専貞にして唱に従うのみである。婦人の吉にして、夫子の凶なり。

周易正義爻辞

正義に曰く、「其の徳を恒にす貞」とは、六五は九二に係応し、他人に傍及することができない。これ恒常にしてその徳を貞一にすることであるゆえに「其の徳を恒にす貞」という。「婦人は吉なり」とは、用心が専貞にして唱に従うのみであることは、婦人の吉である。「夫子は凶なり」とは、夫子は事宜を制断すべきであり、専貞にして唱に従うのみであってはならない。ゆえに「夫子は凶なり」という。

周易正義小象伝

正義に曰く、「一に従いて終わる」とは、用心が貞一であり、その貞一に従って自ら終わることをいう。「婦に従えば凶なり」とは、五と二とが相応じ、五は尊位に居りて震に在れば夫であり、二は下体に処して巽に在れば婦である。五が二に係わるゆえに「婦に従えば凶なり」という。

一撮金爻辞

六五の五爻は下下なり。湖水は悠悠として、孤舟は浪頭にあり。来たる人をいまだ識らず、残月は山楼にかかれり。

出典