周易本義爻辞
初六と九四が正応であるのは理の常である。然れども初六は下に居り初に在るため、未だ深く求めるところがあってはならない。九四は震体にして陽性であり、上りて下らず、また九二・九三に隔てられて初六に応ずる意は常に異なっている。初六は柔暗にして時勢をはかることができず、また陰をもって巽の下に居り巽の主となり、その性質は入ることを務めとするゆえに、深く常理をもってこれを求める。これが「浚恒(つねをもとむることふかし)」の象である。占う者のかくのごとくであれば、貞といえどもまた凶にして利するところはないのである。