East Almanac
日本語

57. 巽為风 (巽)

第6爻

この爻が動けば に変じる 48. 水风井 (井)
上九。巽りて牀下に在り、その資斧を喪う。貞なれども凶なり。

現代解釈

上九は巽の極みにあり、過度な謙譲や追従によって自立の基盤や決断力を失う危機を警告します。過剰なへりくだりは主体性の喪失を招くため、明確な境界線と自己の尊厳を取り戻すことが求められます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 57 巽 — 第6爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/57/6

易の占い

易学の伝統において「牀下に巽し、その資斧を喪う」とは、身を潜め従順になりすぎるあまり、生活の糧や決断の象徴である資斧を失う困窮を表すとされます。小象伝が「上窮まるなり」と説くように、度を越えた謙遜は逃避や無気力へと転落し、本来果たすべき責任の放棄につながります。状況に流されず毅然とした態度を取り戻すことが、悪循環を断ち切る確かな一歩となります。

仕事・キャリア

職場において対立を恐れるあまり過度に譲歩を重ねると、重要な決定権や本来の役割を他者に奪われかねません。波風を立てまいと意見を引っ込め続ける姿勢は、協調性ではなく主体性の欠如と見なされ、立場を危うくする原因になります。守るべき職務の領分と自己の意見を明確に主張することが、仕事上の信頼と居場所を守る鍵です。

恋愛・対人

対人関係やパートナーシップにおいて、相手の顔色ばかりを伺い自己主張を放棄すると、対等な信頼関係が崩れてしまいます。相手に合わせすぎることが習慣化すると、内面に不満が鬱積し、関係性そのものが形骸化しかねません。互いを尊重する健全な絆を保つためにも、自分の意志と境界線を丁寧に伝える姿勢を大切にしてください。

金運

金銭管理において消極的な態度に終始したり、他者の判断に過度に依存したりすると、大切な資産の決定権を失うリスクが生じます。契約内容や資産の使途を他人に委ねきりにすることは、思いがけない損失につながる恐れがあります。自身の資産に対する管理責任を自らしっかり握り、曖昧な取り決めには慎重に対処することが安全を守ります。

参考資料

原文

小象伝

「巽りて牀下に在り」とは、上窮まるなり。「その資斧を喪う」とは、正に凶なるなり。

古典注釈

周易本義爻辞

喪は息浪の反、下も同じ。

「巽、牀下に在り」とは、巽に過ぐる者なり。「その資斧を喪う」とは断ずる所以のものを失うなり。かくのごときときは則ち貞なりといえどもまた凶なり。巽の極に居りてその陽剛の徳を失う、故にその象占かくのごとし。

周易本義小象伝

「正なるも凶なり」とは、必ず凶なるを言う。

伊川易伝爻辞

牀は人の安んずる所なり。牀下に在るは安んずる所を過ぐるの義なり。九は巽の極に居り、巽に過ぐる者なり。資は所有なり、斧は以て断ずるなり。陽剛は本より断ずること有り、巽に過ぐるを以てその剛断を失い、その所有を失うは資斧を喪うなり。上に居りて巽に過ぎ、自ら失うに至るは、正道において凶と為すなり。

伊川易伝小象伝

「巽、牀下に在り」とは巽に過ぐるなり。卦の上に処り、巽の窮極に至るなり。上に居りて過極して巽にし、自ら失うに至るは、正と為すを得んや、乃ち凶の道なり。巽は本より善行、故にこれを疑いて「正と為すを得んや」と曰い、復たこれを断じて「乃ち凶なり」と曰うなり。

周易注爻辞

巽の極に処り、極巽して過甚なり、故に「巽、床下に在り」という。斧は断ずる所以のものなり。巽に過ぎて正を失い、断ずる所以のものを喪う。故に「その資斧を喪う、貞なれども凶なり」というなり。

周易正義爻辞

正義に曰く、「巽、床下に在り」とは、上九は巽の極に処り、巽の過甚なるなり、故に「巽、床下に在り」という。「その資斧を喪う」とは、斧は能く斬決す、威断に喩うるなり。巽過ぐれば則ち威命を行う能わず。命の行われざるは、これその用うる所の斧を喪うなり、故に「その資斧を喪う」というなり。「貞凶」とは、その威断を失うはこれ正の凶なり、故に「貞凶」というなり。正義に曰く、「上窮まる」とは、上に処りて巽を窮む、故に過ちて床下に在るなり。「正なるも凶なり」とは、正理としてすべからく当に威断すべし、しかるにこれを喪うは、これ「正なるも凶なり」ということなり。

一撮金爻辞

上九・六爻(下下):一月は円かに、一鏡は缺く。団円少なく、説くべき無し。

出典