East Almanac
日本語

60. 水泽節 (节)

第1爻

この爻が動けば に変じる 29. 坎為水 (坎)
初九:戸庭を出でず、咎なし。

現代解釈

初九は事の始まりにあたり、時節の閉塞を察して自ら門戸を閉ざし、妄動を控えることで過ちを免れる段階を示します。外に出るべきでない時期を弁えて内に力を蓄える姿勢が、無用な災厄を遠ざけます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 60 节 — 第1爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/60/1

易の占い

節卦の最下位にある初九は、陽の剛健さを持ちながらも状況が未だ通じていないことを見抜き、分を守って静止します。小象伝が「戸庭を出でず、通塞を知るなり」と述べるように、進退の時機を正しく察知して留まることは高度な知恵とされます。今は外へ打って出る時ではなく、持ち場に留まり基礎を固めることに専念するのが最善です。

仕事・キャリア

職場の動向や方針が定まりきらない段階で、焦って先頭に立ち新規案件を推し進めると不要な摩擦を招きかねません。古典的な教えでは、周囲の気配を伺いながら自席で実務能力を磨き、内省に徹することが推奨されます。目立つ動きを控えて担当業務の完成度を高めておくことが、確実な足場作りとなります。

恋愛・対人

関係性がまだ発展途上であるため、性急に結論を求めたり相手の領域に踏み込みすぎたりするのは得策ではありません。伝統的な観点では、静かに自分自身の心情を整理し、過度な期待を控えて距離感を保つことが誤解を防ぐとされます。焦らず自然な流れを見守る姿勢が、後々の信頼関係を育てます。

金運

不透明な市場の動きや甘い儲け話に対しては、資金を動かさず手元に留めておく防衛的な姿勢が最も功を奏します。易の知恵では、門を出ずに守りを固めることが予期せぬ損失を防ぐ要訣であると捉えられます。今は新規の支出や冒険的な運用を控え、手元の蓄えを堅守することが賢明です。

参考資料

原文

小象伝

「戸庭を出でず」とは、通塞を知るなり。

古典注釈

周易本義爻辞

戸庭は戸の外の庭なり。陽剛正を得て節の初めに居り、未だ以て行くべからず、能く節して止まる者なり。ゆえに其の象占かくのごとし。塞は悉則の反。

伊川易伝爻辞

戸庭は戸の外の庭、門庭は門の内の庭なり。初は陽を以て下に在り、上に復た応あり、能く節する者にあらざるなり。また節の初めに当たり、ゆえにこれを戒むるに謹守して戸庭を出でざるに至らしむれば咎なきなり。初めに能く固守するも終には或いはこれを渝(か)う。初めを謹まざれば安んぞ能く卒(おわ)り有らん。ゆえに節の初めにおいて戒むること甚だ厳なるなり。

伊川易伝小象伝

爻辞は節の初めにおいてこれを戒むるに謹守を以てす。ゆえに「戸庭を出でざれば咎なし」と云う。象は人の言に泥(なず)むを恐る。ゆえに復たこれを明かして云わく、謹守して戸庭を出でざるべきと雖も、また必ず時の通塞を知るべし。通ずれば行い、塞がれば止まり、義として出づべきときは出づるなり。尾生が信は水至るも去らず、通塞を知らざるなり。ゆえに君子は貞にして諒ならず。繋辞の解する所は独り言を以てするは、人において節する所は唯だ言と行のみ。言において節すれば行は知るべし。言は当に先立つべければなり。

周易注爻辞

節の初め為り、将に離散を整えて制度を立てんとす。ゆえに通塞に明らかにして、険難の行いを慮り、戸庭を出でず、慎密にして失わざれば、然る後に事済(な)りて咎なきなり。

周易正義爻辞

「初九」より「咎なし」に至る。

正義に曰く:初九は節の初めに処り、将に制度を立てんとす。宜しく其れ慎密にして戸庭を出づべからず。もし慎まずして泄らさば、民情は奸険にしてこれに応ずるに偽りを以てせん。ゆえに慎密にして失わざれば、然る後に事済りて咎なし。ゆえに「戸庭を出でず、咎なし」と曰う。

注の「将に離散を整えて制度を立てんとする者なり」について。

正義に曰く:『序卦』に「物は以て終に離るべからず、故にこれを受くるに節を以てす」と云う。この卦は『渙』の後に承り、初九は節の初めに居る。ゆえに「将に離散を整えて法度を立てんとするなり」と曰う。

周易正義小象伝

正義に曰く:「通塞を知る」とは、時の通塞を識り、ゆえに出でざるなり。

出典