周易本義爻辞
戕は音良反。
小過の時、事は毎に当に過ぐべくして然る後に中を得。九三は剛を以て正に居り、衆陰の害せんと欲する所なり。而るに自ら其の剛を恃みて、過ちてこれに備えを為すを肯ぜず、故に其の象占此くの如し。故に占う者能く過ぎてこれを防がば、則ち以て免る可し。
第3爻
九三:過ぎずしてこれを防がざれば、従いて或いはこれを戕なわん、凶。
小過の九三は剛強でありながら中庸を欠き、備えを怠れば背後から思わぬ痛手を受ける危うさを象徴します。伝統的な解釈では、自信過剰を戒め、潜在的な隙を徹底して防護すべき局面とされます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 62 小过 — 第3爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/62/3
下卦の頂点に位置する陽爻として強い意志を持ちますが、周囲を取り囲む陰の勢力に対して柔軟性を欠き、孤立しやすい構造です。伝統的な爻辞は防備を怠って深入りすれば危害を受けると厳しく警告し、自惚れによる隙が危難を招くことを示唆します。過信を捨てて危機管理を徹底し、わずかな油断も放置しない姿勢が不可欠です。
職務や専門能力で抜きんでているときほど、周囲の反感や思わぬ落とし穴に対する防御策を固める必要があります。古典的な教えは、成果に誇るあまり手続きや根回しを軽視すると、足元をすくわれかねないと注意を促しています。業務の証跡を残し契約や規則を再確認するなど、防衛的な確認作業を怠らないことが身を守ります。
パートナーとの関係では、頑固さや自己主張の強さが相手の不満を買い、予期せぬ対立や断絶を招きやすい時期です。伝統的な観点では、譲歩を拒んで正しさを押し通そうとする態度が関係に深い亀裂を入れると警鐘を鳴らします。強情さを緩めて相手の小さな違和感や寂しさに耳を傾け、衝突の芽を事前に摘み取りましょう。
金銭取引や契約関係において、見落としや油断から予期せぬ損失を被るリスクが潜んでいます。伝統的な占断では、安易な信用や口約束を強く戒め、規約の盲点や保証のリスクを厳格に点検すべきだと説かれます。甘い見通しを排して契約書や支出の細部を厳密に見直し、防衛を最優先に位置づけましょう。
従いて或いはこれを戕なわんとは、凶如何なるべけんや。
周易本義爻辞
戕は音良反。
小過の時、事は毎に当に過ぐべくして然る後に中を得。九三は剛を以て正に居り、衆陰の害せんと欲する所なり。而るに自ら其の剛を恃みて、過ちてこれに備えを為すを肯ぜず、故に其の象占此くの如し。故に占う者能く過ぎてこれを防がば、則ち以て免る可し。
伊川易伝爻辞
小過は陰が過ぎ陽が位を失う時なり。三は独り正に居るも、然れども下に在りて能く為す所無く、而して陰の忌み悪む所と為る。故に当に過ぐべきことあり、小人を過防するに在り。若し過ぎてこれを防がざれば、則ち或いは従いてこれを戕害せん。是の如くなれば則ち凶なり。三は陰過の時において、陽を以て剛に居り、剛に過ぐるなり。既にこれに過防を戒むれば、則ち過剛も亦た戒むる所に在り。小人を防ぐの道は、己を正しくするを先と為す。三は正を失わず、故に必ずしも凶なるの義は無し。能く過防せば則ち免れん。三は下の上に居り、上に居りて下と為るも、皆な是の如し。
伊川易伝小象伝
陰過の時は必ず陽を害す。小人の道盛んなれば必ず君子を害す。当に過ちてこれが防を為すべし。防ぐこと至らざれば、則ち其の戕なう所と為らん。故に「凶如何也」と曰うは、其の甚だしきを言うなり。
周易注爻辞
小過の世は大なる者立たず、故に小なる者をして過ぐるを得せしむ。下体の首に居り、陽を以て当位なるに、先立ちて過ぎてこれを防ぐこと能わず、小なる者をして或いは過ぐるに至らしめ、復た応じてこれに従う。其れこれに従えば、則ち戕なうの凶至らん。故に「弗過防之、從或戕之、凶」と曰うなり。
周易正義爻辞
正義に曰く、「弗過防之」とは、小過の世、大なる者は徳を立つること能わず、故に小なる者をして過ぐるを得せしむ。九三は下体の首に居り、陽を以て当位なるに、先立ちて過ちて防を為すこと能わず、小なる者をして或いは過ぐるに至らしむ。上六の小人は最も高顕に居り、復た応じてこれに従う。其れこれに従えば、則ち残害の凶至るあり、故に「弗過防之」と曰う。「從或戕之、凶」とは、『春秋伝』に「内に在るを弒と曰い、外に在るを戕と曰う」とあり。然らば則ち戕とは皆な殺害の謂いなり。「或」と言うは、必ならざるの辞なり。此の行いを為す者は、幸いにして免るるもあるを謂うなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「凶如何」とは、小人に従いて、果たして凶禍を致さば、将に如何にせんや。如何ともす可からざるを言うなり。
一撮金爻辞
九三の三爻は下下:深戸は牢しく扃ざすを要す、須らく暗裏の人を防ぐべし。外事無しと言う莫れ、好しと縱にすれば定めて迍遭に遭わん。