周易本義小象伝
「左次」とは退舎を謂うなり。陰柔にして中ならず、陰に居りて正を得る、故にその象かくのごとし。師を全うして退くは、六三に賢ること遠し、故にその占かくのごとし。
第3爻
六三:師或いは屍を輿す、凶。
「地水師」の六三は、指揮系統の乱れや能力に見合わない独断によって敗北を招く危機を警告する爻です。越権行為や判断力の欠如が、大きな損失を生む構造的なリスクを表しています。
AIにこのページを聞いてみる
リンクはプロンプトを事前入力するだけで送信しません — 主導権はあなたに。リンクが効かない場合は下のプロンプトをコピーしてください。
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 7 师 — 第3爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/7/3
六三は陰柔でありながら陽位に居て正を失い、坎水の険難の極みにおいて下から九二の剛を圧迫する不利な形を取ります。爻辞が「屍を輿す」と例え、小象伝が「大いに功なきなり」と評するように、統制の乱れた行動は手痛い結果をもたらします。自分の分限を弁え、無謀な背伸びや独断専行を厳に慎むべき時です。
指示系統の重複や現場の連携不足によって、業務が混乱に陥りやすい環境を示唆しています。責任範囲を超えて無理に主導権を握ろうとすると、思わぬ失敗の矢面に立たされる懸念があります。自らの役割と権限の枠組みを守り、余計な摩擦から距離を置くことが賢明です。
第三者の干渉や無責任な意見に惑わされ、二人の関係性に不信感が生じやすい局面です。芯となる信頼関係が揺らぐと、些細な行き違いが決定的な対立に発展しかねません。周囲の雑音に振り回されず、二人だけの対話を大切にすることが危機を回避する手立てです。
真偽の定かでない助言や流行に踊らされ、判断を誤るリスクが高まっている時期です。共同出資や曖昧な条件下での支出は、思わぬ損失を抱え込む原因となりかねません。今は新規の拡張を控え、手元の資産防衛に徹することが身を守る道です。
師或いは屍を輿すとは、大いに功無きなり。
周易本義小象伝
「左次」とは退舎を謂うなり。陰柔にして中ならず、陰に居りて正を得る、故にその象かくのごとし。師を全うして退くは、六三に賢ること遠し、故にその占かくのごとし。
伊川易伝爻辞
三は下卦の上に居り、位に居りて任に当たる者なり。ただその才の陰柔にして中正ならざるのみならず、師旅の事は任当に専一なるべし。二はすでに剛中の才をもって上に信ぜられ、必ずその事を専らにして乃ち成功あり。もしあるいは更に衆人をしてこれを主とせしめば、凶の道なり。「輿屍」は衆主なり、蓋し三を指すなり。三が下の上に居るをもっての故にこの義を発す。軍旅の事は任専一ならざれば、覆敗すること必せり。
伊川易伝小象伝
二三に付すれば安んぞ功を成す能わん。豈にただ功なきのみならんや、必ずもって凶を致さん。
周易注爻辞
陰をもって陽に処し、柔をもって剛に乗ず。進めば応ずるなく、退けば守るところなし。これをもって師を用うれば、宜しく「輿屍」の凶を獲べし。
周易正義爻辞
「六三、師或輿屍、凶」。
正義に曰く、陰をもって陽に処し、柔をもって剛に乗ず。進めば応ずる所なく、退けば守る所なし。これをもって師を用うれば、あるいは輿屍の凶あり。
注の「陰をもって陽に処し」から「輿屍の凶」まで。
正義に曰く、「退けば守る所なし」とは、倒退して下り、二の剛に乗じ、己また陰をもって陽に居る、これ「退けば守る所なし」なり。正義に曰く、「大いに功なきなり」とは、「輿屍」の義を釈す。その輿屍するをもって、すなわち大いに功なきなり。