周易本義爻辞
師の終りにして順の極みなり。論功行賞の時なり。坤は土と為す、故に国を開き家を承くる象あり。しかれども小人は功ありといえども爵土を有せしむべからず、ただ金帛を優遇するのみにて可なり。賞を行う人を戒むるに、小人においてはこの占を用うべからず、小人のこれに遇うもまたこの爻を用うるを得ざるなり。
第6爻
上六:大君に命有り、国を開き家を承く、小人は用うる勿れ。
地水師の上六は、長かった戦いや大事業が成就を迎え、論功行賞と新たな秩序づくりの段階に入ったことを示します。成果を公正に評価しつつも、人格に難のある者を中枢に関与させない厳格さが求められます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 7 师 — 第6爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/7/6
師の卦の極みに位置し、動員と緊張の時代が終わりを告げて平穏が回復する節目を象徴します。伝統的な解釈では、功臣には相応の報奨を与えつつも、徳の備わらない「小人」には決して統治の権限を与えてはならないと説かれます。過去の働きには公正に報いながらも、新たな体制づくりの基準を厳格に保つことが肝要です。
長期にわたる大型プロジェクトが無事に完了し、関係者の功績を正当に評価して報いるタイミングです。成果に対して公正な報酬を用意すべきですが、倫理観に欠ける人物を安易に中枢ポストへ登用すると将来の火種になりかねません。実務の功労には手厚く報いつつ、要職には高潔な人物を据えることが組織の長期的な安定を生みます。
試練を乗り越えて関係が成熟期に入り、将来に向けた明確な約束や生活基盤を整える好機です。しかし、安定に甘えて自分本位な振る舞いや不誠実な妥協を許してしまうと、新たな不和の種を蒔くことになります。互いの献身に感謝し、誠実なルールを守り続けることが絆を長続きさせる秘訣です。
これまでの取り組みによる成果を確定させ、関係者へ公正に利益を分配して次なる基盤を固める段階です。今後の資産保全においては、信用に疑問のあるパートナーや不透明な契約関係を速やかに整理する必要があります。清算と分配を公明正大に行い、強固な管理体制を維持することが財産を守る基盤となります。
大君に命有りとは、以て功を正すなり。小人は用うる勿れとは、必ず邦を乱せばなり。
周易本義爻辞
師の終りにして順の極みなり。論功行賞の時なり。坤は土と為す、故に国を開き家を承くる象あり。しかれども小人は功ありといえども爵土を有せしむべからず、ただ金帛を優遇するのみにて可なり。賞を行う人を戒むるに、小人においてはこの占を用うべからず、小人のこれに遇うもまたこの爻を用うるを得ざるなり。
周易本義小象伝
聖人の戒め深し。
伊川易伝爻辞
上は師の終りなり、功の成りなり。大君は爵命をもって功あるに賞すなり。「国を開く」とはこれを封じて諸侯と為すなり。「家を承く」とはもって卿大夫と為すなり。「承」は受けるなり。小人なる者は功ありといえども用うべからず、故に用うるなかれと戒む。師旅の興るや、功を成すは一道ならず、必ずしもみな君子にあらざるなり。故に小人に功ありといえども用うべからずと戒むるなり。これに賞するに金帛禄位をもってすれば可なるも、国家を有して政を為さしむべからず。小人は平時においてすら驕盈を致し易し、いわんやその功を挟むをや。漢の英布・彭越の亡びし所以なり。聖人の深慮遠戒なり。これは専ら師の終りの義を言いて爻義を取らざるは、蓋しその大なるをもってなり。もし爻をもって言えば、六は柔をもって順の極みに居り、師すでに終りて無位の地に在り、善く処して咎なき者なり。
伊川易伝小象伝
大君は恩賞の柄を持して、もって軍旅の功を正す、師の終りなり。その功を賞すといえども、小人は功あるをもって任用すべからず。これを用うれば必ず邦を乱さん。小人が功を恃みて邦を乱す者は、古よりこれあり。
周易注爻辞
師の極に処し、師の終りなり。大君の命は、功を失わざるなり。国を開き家を承くるは、もって邦を安んずるなり。小人を用うるなかれとは、その道にあらざるなり。
周易正義爻辞
「上六、大君有命」より「小人勿用」に至る。
正義に曰く、「大君有命」とは、上六は師の極に処し、これ師の終竟なり。「大君」は天子を謂うなり。天子はこの上六を爵命し、もしその功大いならば国を開きて諸侯となさしめ、もしその功小ならば家を承けて卿大夫となさしむるを言う。「小人勿用」とは、国を開き家を承くるには、須らく君子を用うべく、小人を用うること勿かれと言うなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「大君有命、以て功を正すなり」とは、この上六の功を正すなり。「小人を用うるなかれ、必ず邦を乱すなり」とは、もし小人を用うれば必ず邦国を乱さん、故に小人を用うるを得ざるなり。
一撮金爻辞
上六・六爻、上上:謀すでに定まり、事何ぞ憂えん。金鱗すでに鉤に上り、功名一網に収む。