周易本義爻辞
用九とは、およそ筮して陽爻を得た者は、みな九を用いて七を用いないことを言う。蓋し諸卦百九十二の陽爻に通じる通例である。この卦が純陽にして首に居るをもって、ゆえにここに之き、聖人は因りてこれに辞を繋いだのである。この卦に遇い六爻がみな変ずる者をして、即ちこれによって占わしめる。蓋し六陽がみな変ずれば剛にして能く柔となり、吉の道である。ゆえに群龍首なきの象となし、その占いはこのようであれば吉とするのである。『春秋左氏伝』に「乾の坤に之くを群龍首なきを見る、吉なりという」とあるのは、蓋し純坤の卦辞「牝馬の貞、先んずれば迷い後るれば得、東北に朋を喪う」の意である。