East Almanac
日本語

14. 火天大有 (大有)

第3爻

この爻が動けば に変じる 38. 火泽睽 (睽)
九三:公用て天子に亨す。小人は克わず。

現代解釈

大有の九三は、乾の剛健の極みにあり、富や才覚を私物化せず公のために捧げる諸侯の姿勢を示しています。公心をもって上位者や社会に尽くせば道が開けますが、私欲にとらわれた狭い了見では身を滅ぼしかねません。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 14 大有 — 第3爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/14/3

易の占い

九三は陽剛にして正位を得ていますが、乾卦の最上位にあって勢いが強く、私利に走れば周囲との軋轢を生みやすい立ち位置です。易の伝統解釈では、諸侯が天子に忠誠を尽くして貢ぎ物を捧げる「公用て天子に亨す」の姿とされ、小象伝は「小人は害するなり」として私心への執着を厳しく戒めています。独善的な態度は孤立を招く要因となり得ます。要するに、個人の利益よりも全体の発展に貢献する大局観を持つことが、災いを避ける要諦です。

仕事・キャリア

職場では大きな実績や高い能力を発揮できる段階ですが、それを自己顕示や独占のために用いるべきではありません。自らの成果をチーム全体や組織の共通目標へ還元する協調姿勢を示すことで、上層部からの信望を確立できます。手柄を一人占めしようとしたり、同僚を見下すような態度を取ると、無用な警戒や反発を買いやすくなります。簡潔に言えば、自分の実績を組織全体の利益のために活かすことが、結果として自らの立場を守ることになります。

恋愛・対人

恋愛や家族関係においては、利他的な思いやりと大らかな奉仕の精神が良好な結びつきを保つ土台となります。見返りを求めずに相手を支え、家庭全体の調和を優先する行動が、深い感謝と絆を呼び込みます。どちらの貢献度が高いかといった損得勘定を持ち込むと、たちまち不和や対立の火種が生じてしまいます。端的に言えば、見返りを気にせず惜しみなく注ぐ配慮が、関係の円満を保つ秘訣です。

金運

資金や資産に恵まれやすい状況ですが、これらは自己の贅沢や短絡的な蓄財に費やすのではなく、建設的な使途に充てるべき時です。伝統的な観点では、手元の余力を組織の維持や公益的な目的、あるいは堅実な自己投資へ回すことが長期的安全を担保するとされます。目先の利益に固執して独占しようとすると、かえって予期せぬ損失や周囲との摩擦を招く恐れがあります。平たく言えば、私利私欲を抑えて正しい目的へ資金を循環させることが、資産を守る道です。

参考資料

原文

小象伝

公用て天子に亨すとは、小人には害あるなり。

古典注釈

伊川易伝爻辞

三は下体の上に居り、下に在りて人の上に居る、諸侯人君の象なり。公侯は上天子を承く。天子は天下の尊に居り、率土の浜王臣にあらざるはなし。下に在る者何ぞ敢えてその有を専らにせん。およそ土地の富、人民の衆、皆王者の有なり。これ理の正しきなり。ゆえに三は大有の時に当たり諸侯の位に居り、その富盛を有すれば、必ず享を用いて天子に通ずべし。その有をもって天子の有となすを言うなり。すなわち人臣の常義なり。もし小人これに処らば、則ちその富有を専らにして私となし、公にして上を奉ずる道を知らず。ゆえに「小人は克たず」と曰うなり。

伊川易伝小象伝

公は当に用いて天子に享すべし。もし小人これに処らば則ち害となす。古より諸侯能く臣節を守り忠順にして上を奉ずる者は、則ちその衆を蕃養して以て王の屏翰となし、その財を豊殖して以て上の徴賦を待つ。もし小人これに処らば、則ち臣として上を奉ずる道を知らず、これ己の私となし、民衆財豊なれば則ち反りてその富強を擅(ほしいまま)にし、益々不順となる。これ小人大有なれば則ち害となり、また大有は小人の害となるなり。

周易注爻辞

「大有」の時に処り、下体の極に居る。剛健の上に乗じて、踏みてその位を得、五と同功なり。威権の盛んなること、これに過ぐるものは莫し。公この位を用い、乃ち天子の道に通ずるを得るなり。小人は克たず、害待つべし。

周易正義爻辞

「九三」より「小人克たず」に至るまで。

正義に曰く、「公用て天子に亨す」とは、九三は「大有」の時に処りて下体の極に居り、剛健の上に乗じ、踏みてその位を得、五と同功なり。五は王位たり、三はすでにこれと同功なれば、則ち威権の盛んなることこれより盛んなるは莫く、乃ち天子の道に通ずるを得る。ゆえに「公用て天子に亨す」という。「小人克たず」とは、小人は徳劣りてその位に勝うること能わず、必ず禍害を致す。ゆえに「小人克たず」というなり。

注の「五と同功」より「これに過ぐる莫し」に至るまで。

正義に曰く、「五と同功」とは、『繋辞』に「三と五とは功を同じくす」という。ここに「五と同功」というは、五を王位となし、三はすでに五と同功なる能えば、則ち威権五に相似たり。ゆえに「威権の盛んなることこれに過ぐる莫し」というなり。

出典