East Almanac
日本語

14. 火天大有 (大有)

第5爻

この爻が動けば に変じる 1. 乾為天 (乾)
六五:厥の孚交如たり、威如たり。吉なり。

現代解釈

大有の六五は、全卦で唯一の陰爻として尊位にあり、至誠の心と自然な威厳をもって多くの陽爻を束ねる象徴です。真心で人を惹きつけつつ、節度ある威厳を保つことで、万事が円満に治まり幸運をもたらします。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 14 大有 — 第5爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/14/5

易の占い

六五は柔順にして中を得て君位に居り、剛健な九二と正応して全体の調和を保つ主爻です。小象伝は「信以て志を発するなり」「威如の吉は易にして備えなきなり」と説き、誠実さによって周囲の自発的な協力を引き出し、無用な計略を用いずとも自然な尊厳が保たれる美徳を称えています。柔和な親和力と制度や原則による自然な威厳を兼ね備えることからも、私心のない品格が強い求心力を生み出すことがわかります。端的に言えば、誠心誠意の姿勢と揺るぎない規律を両立させることで、人々を自然と味方に引き入れられます。

仕事・キャリア

リーダーシップや全体の取りまとめ役として、絶大な求心力を発揮できる絶好のタイミングです。強制的な権力に頼るのではなく、誠実な対話と相手への敬意をもって接することで、周囲が自発的に力を貸してくれる体制が整います。ただし、親しみやすさの中にも毅然とした判断基準と一線を画す品位を保つことが、チームの規律を維持する鍵となります。要するに、誠意と威厳を兼ね備えた態度で臨むことで、周囲の信頼と協力を一身に集められます。

恋愛・対人

恋愛や結婚生活において、深い信頼と敬愛に満ちた極めて調和のとれた関係を築くことができます。互いに隠し事のないオープンな心で向き合いながらも、親しき仲にも礼儀を守る節度があるため、健全な絆が長く持続します。甘えや依存に流されず、相手を一人の人間として尊重し合う姿勢が、安心感と幸福感を一層高めます。平たく言えば、真心で通じ合いながらも互いに敬意を払い合うことで、温かく揺るぎない愛が育まれます。

金運

信用そのものが強力な財産となり、誠実な取引や人間関係を通じて安定した豊かさが引き寄せられる時期です。伝統的見解では、約束を違えず公正な姿勢を貫くことが、良質な人脈と健全な実利をもたらす最良の基盤とされます。目先の駆け引きに走る必要はなく、透明性の高いやり取りを徹底することで、自然と巡りが良くなります。簡潔に言えば、誠実な信用の積み重ねこそが、確かな財運を引き寄せる一番の力となります。

参考資料

原文

小象伝

厥の孚交如たりとは、信以て志を発するなり。威如の吉は、易りて備えなきことなきなり。

古典注釈

周易本義爻辞

大有の世において、柔順にして中をなし以て尊位に処る。己を虚しうして以て九二の賢に応じ、上下これに帰す。これその孚信の交わりなり。しかれども君道は剛を貴ぶ。太だ柔なれば則ち廃す。まさに威をもってこれを済(たす)くれば則ち吉なり。ゆえにその象占かくのごとし。また戒めの辞なり。

周易本義小象伝

一人の信は以て上下の志を同じくするに足るなり。易は以豉の反。太だ柔なれば則ち人はまさにこれを軽んじて畏備の心なからん。

伊川易伝爻辞

六五は大有の時に当たり君位に居り、中を虚しうして孚信の象となす。人君柔を執り中を守りて孚信をもって下に接すれば、則ち下もまたその信誠を尽くして以て上に事(つか)う。上下の孚信相交わるなり。柔をもって尊位に居り大有の時に当たれば、人心は安易なり。もし専ら柔順を尚(たっと)ばば則ち陵慢生ぜん。ゆえに必ず威如なれば則ち吉なり。威如とは威厳あるの謂いなり。すでに柔和孚信をもって下に接し衆志説(よろこ)び従い、また威厳ありてこれをして畏れあらしむ。善く有に処る者なり。吉なるべしと知るべし。

伊川易伝小象伝

下の志は上に従う者なり。上が孚信をもって下に接すれば、則ち下もまた誠信をもってその上に事う。ゆえに「その孚交如たり」とは、上に孚信ありて以てその下の孚信の志を発するによる。下の異に従うは猶お響きの声に応ずるがごとし。威如の吉なる所以の者は、もし威厳なければ則ち下易慢にして戒備なきを謂うなり。恭畏して上に備うるの道なきを謂う。備とは上の求責に備うるを謂うなり。

周易注爻辞

君、尊にして柔をなし、大に処りて中をなし、物に私なく、上下これに応じ、信をもって志を発す。ゆえにその孚交如たり。夫れ物に私せざれば、物もまた公なり。物に疑わざれば、物もまた誠なり。すでに公にして且つ信なれば、何ぞ難からん、何ぞ備えん。言わずして教え行わる、何を作すとして威如たらざらんや。「大有」の主たりて、この道によらざれば、吉を得べけんや。

周易正義爻辞

正義に曰く、「六五、その孚交如たり」とは、「厥」はそのなり。「孚」は信なり。「交」とは交接を謂う。「如」は語辞なり。六五は尊に居りて柔をなし、大に処りて中をなし、物に私なく、上下これに応ず。ゆえにその誠信、物来たりて交接す、ゆえに「その孚交如たり」という。「威如たれば吉」とは、威は畏れなり。すでに誠にして且つ信なれば、言わずして教え行われ、なす所の処、人みな畏敬す、ゆえに「威如」という。この道を用うるをもって、ゆえに吉を得るなり。

周易正義小象伝

正義に曰く、「信以て志を発す」とは、「厥孚交如」の義を釈す。己の誠信によりてその志を発起す、ゆえに上下これに応じ、これと交接するなり。「威如の吉は、易にして備え無ければなり」とは、「威如の吉」の義を釈す。威如にして吉を得る所以の者は、己物に私せず、ただ簡易を行い防備する所なければ、物自らこれを畏る、ゆえに「易にして備えなし」というなり。

出典