East Almanac
日本語

14. 火天大有 (大有)

第4爻

この爻が動けば に変じる 26. 山天大畜 (大畜)
九四:其の尫にあらず、咎なし。

現代解釈

大有の九四は、尊位である五位の君主に最も近い位置にあって、自らの勢力を誇張せず慎み深く振る舞うべき段階です。驕りを捨てて分をわきまえ、控えめな態度を保つことで、災厄を免れて平穏を維持できます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 14 大有 — 第4爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/14/4

易の占い

九四は陽剛の身で陰位に居り、中正を得ていませんが、君位である六五のすぐ隣に控える要職にあります。象伝に「其の彭ならず、咎なしとは、明弁晰らかなるなり」とあるように、上卦・離の明晰さを働かせて自らの権勢の誇示を戒める知恵が求められます。勢いに任せて出過ぎるのではなく、内面に力を蓄えて抑制を利かせることが肝要です。端的に言えば、目立つ立場にあっても決して威張らず、身を引く謙虚さを持つことで安泰を得られます。

仕事・キャリア

業務において中枢の近くで強い影響力を発揮できる立場にありますが、自己アピールや権力誇示は厳禁です。リーダーを立て、成果を同僚と分かち合う黒子のような姿勢を貫くことで、上からの疑念や周囲からの嫉妬を回避できます。自らの力量を過信して越権行為に走れば、一気に信用を失墜させるリスクを孕んでいます。要するに、手柄を誇らず控えめに役割を全うすることが、組織内で長く信頼を保つ最善策です。

恋愛・対人

対人関係やパートナーとの間では、無意識のうちに相手を圧倒したり、主導権を握ろうとしがちな傾向に注意が必要です。相手の意見を尊重し、一歩引いて耳を傾ける柔らかな態度を意識することで、対等で心地よい関係が守られます。自分の正しさや都合ばかりを押し通そうとすると、心理的な圧迫感を与えて心の距離が開きかねません。平たく言えば、相手を立てて控えめに接する配慮が、摩擦を防ぎ穏やかな絆を維持します。

金運

経済的な余力や外見上の華やかさが生じやすい局面ですが、見栄による出費や過剰な拡張は手控えるべきです。伝統的な知恵では、贅沢な浪費や派手な演出を慎み、守りを固めることが資産を守る基本とされます。分不相応な支出を避けて実利を重んじる引き算の管理を行うことで、後々の負担を未然に防ぐことができます。簡潔に言えば、見栄のための散財をやめて身の丈に合った管理に徹することが、財政の安定に繋がります。

参考資料

原文

小象伝

其の彭にあらず咎なしとは、明弁にして晰らかなるなり。

古典注釈

周易本義小象伝

彭は蒲光の反、音は旁(ほう)。彭の字の音義はいまだ詳らかならず。程伝に盛んなる貌と曰う、理あるいは当然ならん。六五は柔中の君、九四は剛をもってこれに近付き、僭逼の嫌いあり。しかれどもその柔に処るをもってのゆえに、その盛んを極めざるの象ありて咎なきを得る。占う者かくのごとくあるべしと戒むるなり。晢は明なる貌。

伊川易伝爻辞

象に曰く、その彭に匪ざれば咎なしとは、明弁晢らかなればなり。よくその盛んに処らずして咎なきを得る者は、けだし明弁の智あればなり。晢は明智なり。賢智の人は物理を明弁し、そのまさに盛んなるに当たりては則ち咎のまさに至らんとするを知る。ゆえによく損抑して敢えて満極に至らざるなり。

周易注小象伝

既にその位を失いて、上は至尊の威に近づき、下は分権の臣に比す。その懼れとするところ、危うしと謂うべし。ただ夫れ聖知ある者にして、乃ちこの咎を免るる能うなり。三は至盛なりといえども、五は舎(す)つべからず。能くこの数を弁じ、専心に五を承(う)け、常にその旁に匪ざれば、則ち「咎なし」。旁とは三を謂うなり。

周易正義小象伝

「九四匪其彭無咎」。

正義に曰く、「匪其彭無咎」とは、匪は非なり、彭は旁なり。九三が九四の旁に在るを謂う。九四もし能く専心に五を承け、その旁を取るに非ざれば、三を用いざるを言うなり。かくのごとくして乃ち「咎なし」を得るなり。すでにその位を失い、上は至尊の威に近づき、下は分権の臣に比す、危うしと謂うべし。三を棄てて五に帰すること能えば、「咎なし」を得るなり。正義に曰く、「明辯晢也」とは、「匪其彭無咎」の義を釈す。明は才のごとし。九四の能くその旁の九三を去るゆえんの者は、九四の才性が弁にして晢知あり、能く事宜を斟酌するによる、ゆえに「明弁晢らかなればなり」という。

一撮金爻辞

九四・四爻、上上。険に遇うも憂いとなさず、風波も何ぞ懼るるに足らん。もし草頭の人に遇わば、青雲の路も咫尺(しせき)ならん。

出典