East Almanac
日本語

15. 地山謙 (谦)

第1爻

この爻が動けば に変じる 36. 地火明夷 (明夷)
初六:謙謙たる君子、用て大川を渉るに吉なり。

現代解釈

謙卦の初六は、最も低い位置にあって自らへりくだる「謙謙君子」の姿勢を示します。身を低く保ち堅実に基礎を固めることで、険しい難所をも無事に渡りきることができる兆しです。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 15 谦 — 第1爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/15/1

易の占い

構造上、初六は下卦・艮の最下層に位置し、みずからへりくだって自己を律する姿勢を象徴します。小象伝に「卑を以て自ら牧するなり」とあるように、物事の黎明期にあって目立たず慎重に振る舞うことは、臆病ではなく最大の強みとなります。要するに、低姿勢で着実に足元を固めておけば、困難な局面も安全に乗り越えられます。

仕事・キャリア

キャリアの初期段階や新たな環境への適応期にあり、まずは地道な下積みと基本の習得に専念すべき時です。目立たない雑務や裏方の役割であっても真摯に取り組むことで、周囲からの厚い信頼を自然と培うことができます。一言で言えば、謙虚に学び愚直に土台を築く姿勢が、将来の大きな飛躍を支える鍵となります。

恋愛・対人

対人関係や恋愛において、自分を過大に見せようとせず、素朴で誠実な態度で接することが何より大切です。相手への敬意を言葉と行動で示し、歩幅を合わせることで、安定した信頼関係が育まれます。つまり、飾らない思いやりを地道に積み重ねることが、確かな絆を結ぶ近道です。

金運

金銭面では急激な拡大や投機的な行動を避け、地道な収支管理と貯蓄に軸足を置くべき局面です。古典的な知見でも、足元の生活防衛資金を確実に確保することが、不測の事態への最善の備えとされます。要するに、日々の出費を引き締め堅実に蓄えをつくることで、将来の波乱にも余裕を持って対処できます。

参考資料

原文

小象伝

謙謙たる君子とは、卑き以て自ら牧うなり。

古典注釈

周易本義爻辞

柔をもって下に処るは謙の至りなり。君子の行いなり。これをもって難を渉らば何れに往くとして済(わた)らざらんや。ゆえに占う者かくのごとくなれば、則ち以て川を渉るに利し。

周易本義小象伝

柔順中正にして謙をもって聞えることあり、正にして且つ吉なる者なり。ゆえにその占かくのごとし。

伊川易伝爻辞

初六は柔順をもって謙に処り、また一卦の下に居り、自ら卑下に処るの至りとなす。謙にしてまた謙なり、ゆえに「謙謙」という。かくのごとくすること能う者は君子なり。自ら処ること至謙なれば衆の共に与(くみ)する所なり。険難を渉るに用うといえども患害なし、いわんや平易に居るにおいてをや、何れの所として吉ならざらん。初は謙に処りて柔をもって下に居る、謙に過ぐるなきを得んやと問う。曰く、柔にして下に居るは乃ちその常なり。ただその謙の至りを見るのみ、ゆえに謙謙となす、いまだその失を見ざるなり。

伊川易伝小象伝

謙謙とは謙の至りなり。君子は謙卑の道をもって自ら牧(やしな)うを謂うなり。自牧とは自ら処るなり。『詩』に云う、「牧より荑(てい)を帰(おく)る」と。

周易注爻辞

謙の下に処るは、謙の謙なる者なり。能く「謙謙」を体するは、それ唯だ君子のみ。用て大難を渉るも、物害することなきなり。

周易注小象伝

以て自ら牧(やしな)うなり。牧は養なり。

周易正義爻辞

正義に曰く、「謙謙君子」とは、能く謙謙を体するは、唯だ君子なる者のみこれ能くす。これをもって難を渉らば、その吉なるや宜し。「用て大川を渉る」とは、象を仮りて言うなり。

周易正義小象伝

正義に曰く、「卑以て自ら牧う」とは、牧は養なり。「謙謙君子」の義を解す。恒に謙卑をもって自らその徳を養うなり。

一撮金爻辞

初六・初爻、下中。恐らくは正に憂煎せん、憂いは目前に満つるに非ず。もし明鑑の照らすに逢わば、撓括(とうかつ)の信も空しく伝わらん。

出典