East Almanac
日本語

15. 地山謙 (谦)

第5爻

この爻が動けば に変じる 39. 水山蹇 (蹇)
六五:富まざるも其の隣を以てす。用て侵伐するに利ろし、利ろしからざるなし。

現代解釈

謙の卦の六五は尊位にありながら柔順と中庸を保ち、私利私欲ではなく徳によって周囲と連帯する立場を示しています。謙虚さは単なる無抵抗ではなく、道理を欠く妨害に対しては毅然と正し、秩序を打ち立てる強さも兼ね備えるべき時を教えています。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 15 谦 — 第5爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/15/5

易の占い

六五は尊位にありながら陰柔の徳を備え、富を誇らず周囲の協力を得て難局を治める姿を象徴します。易学の伝統において「利用侵伐」とは、謙徳が単なる弱腰ではなく、道理に従わぬ乱れや規律の破綻を断固として正す正当な威厳を含むことを意味します。要するに、普段は周囲に寛容であっても、全体の規律を守るべき局面では毅然と行動を起こすことが大切です。

仕事・キャリア

リーダーや責任ある立場で周囲と協力関係を築きつつも、チームの輪を乱す行動や約束を守らない相手に対しては毅然とした対処が求められます。妥協や放置を重ねると全体の成果を損なうため、信頼できる仲間と足並みを揃えて規律を再建することが必要です。端的に言えば、日頃は謙虚に接しつつも、組織の基準が揺らぐ場面ではためらわずに是正措置をとるべきです。

恋愛・対人

パートナーシップにおいては思いやりや尊重が基本となりますが、二人の領域に不当に踏み込む外部の要因や約束の不履行には明確な境界線を引く必要があります。放置した問題には二人で結束して立ち向かい、関係を脅かす歪みを是正することで真の平穏が守られます。平たく言えば、パートナーには優しく寄り添い、二人の調和を乱す問題には毅然とした態度で臨むのが賢明です。

金運

見栄を張った支出を避け、手元の資源を堅実に保ちながら周囲との健全な信頼関係を基礎に置くのが望ましい時期です。契約違反や理不尽な要求など自らの正当な権利が脅かされた場合は、曖昧にせず公的な手続きや明確なルールに基づいて是正を図る姿勢が助けとなります。簡潔に言えば、普段の生活は質素を旨としつつ、守るべき正当な権利や資産は筋を通してしっかり守り抜くことが重要です。

参考資料

原文

小象伝

用て侵伐するに利ろしとは、服せざるを征するなり。

古典注釈

周易本義爻辞

柔をもって尊位に居り、上にありて能く謙なる者である。ゆえに富まざれども能くその隣を用うるの象となす。けだしこれに従う者衆しといえども、なおいまだ服せざる者あれば、すなわち征するをもって利とし、他事においてもまた利ろしからざるなし。人にこの徳あらば、その占のごとくなる。

伊川易伝爻辞

富とは衆の帰するところであり、ただ財のみ能く人を聚める。六五は君位の尊きをもって謙順を執りて下を接し、衆の帰するところとなる。ゆえに富まざれども能くその隣を有するなり。隣とは近きなり。富まざれども人の親しみを得るのである。人君として謙順を持すれば、天下の帰心するところとなる。然れども君道は専ら謙柔を尚(たつと)ぶべからず。必ず威武相い済(たす)けて然る後に能く天下を懐服す。ゆえに用いて侵伐を行うに利ろしきなり。威徳並び著われて然る後に君道の宜しきを尽くし、利ろしからざる所なきなり。けだし六五の謙柔は過ぐるを防ぐに当たるが故に、この義を発する。

伊川易伝小象伝

その文徳謙巽の服する能わざる者を征するなり。文徳の服する能わざる所にして威武を用いざれば、何を以て天下を平治せんや。人君の中道にあらず、謙の過ぐるなり。

周易注爻辞

尊位に居りて謙と順とを用う、ゆえに能く富まざれどもその隣を用うるなり。謙順をもって侵伐せば、伐つところは皆驕逆なる者である。

周易正義爻辞

正義に曰く、「富まざれどもその隣を用う」とは、以は用うることである。凡そ人は必ず財物をもって隣里を周贍(救済)して、すなわち能くこれを用う。六五は尊位に居りて謙と順とを用い、隣はおのずからこれに帰す。ゆえに豊富を待たずして能くその隣を用うるなり。「用いて侵伐するに利ろしくして利ろしからざるなし」とは、謙に居り順を履めば、必ず無罪の者を濫りに罰せず。もし驕逆にして服せざる者あれば、すなわち須らくこれを伐つべし。謙をもって衆を得る、ゆえに「用いて侵伐するに利ろしくして、利ろしからざるなし」というのである。

一撮金爻辞

六五・五爻(下中):鶯語り燕さえずり、花は庭いっぱいに咲き誇る。欄に寄りて春夢より覚め、語ること無く愁いの顔を収む。

出典