伊川易伝爻辞
六二は柔順をもって中に居り、これ謙徳が中(うち)に積もるとなす。謙徳が中に充ち積もるが故に外に発し、音声や顔色に現れる。ゆえに「鳴謙」という。中に居り正を得て、中正の徳があるが故に「貞吉」という。凡そ貞吉には、貞にして且つ吉なるものと、貞を得ればすなわち吉なるものとがあるが、六二の貞吉は、自ずから有するところのものである。
第2爻
六二:鳴謙、貞にして吉なり。
六二は内卦の中正を得ており、内面の誠実な謙虚さが自然と周囲へ響き渡る「鳴謙」の徳を表します。作為のない自然体の謙譲と正しさの保持が、確かな評価と息の長い幸運を引き寄せます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 15 谦 — 第2爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/15/2
構造上、六二は陰爻として陰位に居り中正を備え、内に秘めた徳性が外へと共鳴する象徴です。小象伝が「中心得るなり」と説くように、打算や見栄ではない心の底からの誠意こそが、他者の共感と尊敬を集める源泉となります。要するに、心からの誠意をもって正道を歩むことで、良き評判が自然と広がり幸運に恵まれます。
職場や公の場において、これまでの誠実な仕事ぶりや品格が自然と評価され、周囲からの信望が高まっています。自己顕示に走ることなく淡々と期待に応え続けることで、確固たる立場と味方を着実に獲得できるでしょう。一言で言えば、実直な仕事ぶりが自然と好評価を生み、無理なく次の好機へとつながります。
パートナーシップにおいては、無理に言葉を飾らなくとも、お互いの胸の内が深く通じ合う調和した関係を示しています。日頃の細やかな気配りと素直な感謝の気持ちが、相手に深い安心感と愛着をもたらします。つまり、内面からあふれる温かな思いやりが、二人の絆を一段と強固にしてくれます。
信用と実績の積み重ねが、安定した経済的基盤や有益な協力関係をもたらす好循環に入っています。目先の利回りに目を奪われず、透明性の高い堅実な資産管理を継続することが長期的な安定につながります。要するに、誠実な取引と無理のないやりくりを続けることが、確かな実利を守り育てる道です。
鳴謙貞にして吉なりとは、中心より得るなり。
伊川易伝爻辞
六二は柔順をもって中に居り、これ謙徳が中(うち)に積もるとなす。謙徳が中に充ち積もるが故に外に発し、音声や顔色に現れる。ゆえに「鳴謙」という。中に居り正を得て、中正の徳があるが故に「貞吉」という。凡そ貞吉には、貞にして且つ吉なるものと、貞を得ればすなわち吉なるものとがあるが、六二の貞吉は、自ずから有するところのものである。
伊川易伝小象伝
六二の謙徳は至誠が中に積もるによる。ゆえに音声に発し、中心(心の内)に自得するところであって、勉めてこれをなすのではない。
周易注爻辞
鳴とは、声名が聞こえることをいう。位を得て中に居り、謙にして正である。
周易正義爻辞
正義に曰く、「鳴謙」とは、声名をいう。正に処り中を得て、謙を行うこと広遠である。ゆえに「鳴謙」といい、正にして吉を得るのである。
周易正義小象伝
正義に曰く、「中心得」とは、鳴声が中吉にして、中和をもって心となし、その所を得ることで、鳴謙にして中吉を得ることである。