周易本義爻辞
祭に膚鼎あり、蓋し肉の柔脆にして噬みて嗑し易き者なり。六二は中正なり、故に其の治むる所膚を噬むの易きが如し。然れども柔を以て剛に乗ず、故に甚だ易しと雖も亦た其の鼻を傷滅するを免れず。占ふ者は傷つくことありと雖も終には咎無きなり。
第2爻
六二。膚を噬みて鼻を滅す。咎なし。
六二は中正の徳を備え、柔和ながらも道理に基づいて不正や障害を速やかに裁ち切る姿を表しています。多少の行き過ぎや表面的な痛みを伴うとしても、大義に根ざした迅速な決断によって問題は解消され、咎めはありません。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 21 噬嗑 — 第2爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/21/2
下卦の中位にあって中正を得ている六二は、噛みやすい柔らかな肉を深く噛み込んで鼻まで没する情景が描かれています。伝統的な解釈では、執行の手続きがやや過剰に見える面があっても、私心のない中道の裁断ゆえに「咎なし」に至るとされます。表面的な批判を恐れず、道理にかなった処置を果断に進めることが局面の浄化につながります。
職場や組織において、明らかな規律違反や長年の悪習に対し、適正な権限をもって速やかに是正措置を下す局面を示します。小象伝が「剛に乗ずるなり」と示す通り、反発する要素があっても公明正大な手続きを貫くことで抵抗を制することができます。中立公正な立場で断固たる改善を実行すれば、業務の滞りはスムーズに解消されます。
パートナー間で放置されてきた不満や甘え、曖昧な態度に対して、正面から向き合い是正を促すタイミングを表します。急な指摘によって一時的に気まずさや反発が生じる可能性はありますが、根本的な歪みを正すためには避けて通れないプロセスです。本音で毅然と課題を切り出すことが、かえって二人の関係を本来の健全さへと戻す契機となります。
未回収金の清算や契約上の不備の整理など、正当な権利を主張して速やかに処理を進める好機と捉えられます。ただし、力任せに深追いして相手を追い詰めるのではなく、法や合意の枠組みを厳守して落とし所を見極める慎重さも求められます。正当なルールに則って迅速に権利関係を確定させることが、資産トラブルの早期解決につながります。
膚を噬みて鼻を滅すとは、剛に乗ずればなり。
周易本義爻辞
祭に膚鼎あり、蓋し肉の柔脆にして噬みて嗑し易き者なり。六二は中正なり、故に其の治むる所膚を噬むの易きが如し。然れども柔を以て剛に乗ず、故に甚だ易しと雖も亦た其の鼻を傷滅するを免れず。占ふ者は傷つくことありと雖も終には咎無きなり。
伊川易伝爻辞
六二は五の位に応じ、刑を用ふる者なり。四爻皆噬を取るを義と為す。二は中を居り正を得、是れ刑を用ふるに其の中正を得るなり。刑を用ふるに其の中正を得れば則ち罪悪の者服し易し、故に膚を噬むを取るを象と為す。人の肌膚を噬齧するは入り易きと為すなり。滅は没なり、深く入りて其の鼻を没するに至るなり。二は中正の道を以て其の刑服し易し、然れども初の剛に乗ず、是れ刑を剛強の人に用ふるなり。剛強の人を刑するには必須深く痛ましむべし、故に鼻を滅するに至りて咎無きなり。中正の道の人を服し易きと、厳刑を以て剛強を待つとは、義相妨げざるなり。
伊川易伝小象伝
深く鼻を滅するに至る者は、剛に乗ずるが故なり。剛に乗ずるは乃ち刑を剛強の人に用ふ、深く厳にせざるを得ざるなり。深厳なれば則ち宜しきを得、乃ち所謂中なり。
周易注爻辞
噬は齧むなり。齧むとは刑克の謂ひなり。中に処り位を得、刑する所の者当たる、故に「膚を噬む」と曰ふ。剛に乗じて刑す、未だ順の道を尽くさず、噬むこと其の分を過ぐ、故に「鼻を滅す」なり。刑すること疾む所を得、故に「鼻を滅す」と雖も「咎なし」なり。「膚」とは柔脆の物なり。
周易正義爻辞
正義に曰く、六二は中に処り位を得、是れ刑を用ふる者なり。刑する所中当す、故に「膚を噬む」と曰ふ。膚は是れ柔脆の物、以て服罪して刑を受くる人に喩ふるなり。「剛に乗じて刑し、未だ順の道を尽くさず、噬むこと其の分を過ぐ」、故に「鼻を滅す」に至る、刑を用ふること大いに深きを言ふなり。「咎なし」とは、刑を用ふるに其の疾む所を得、刑其の理に中るを謂ふ、故に「咎なし」なり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「剛に乗ず」とは、「膚を噬みて鼻を滅す」の義を釈す、其の剛に乗ずるを以て故に刑を用ふること深きなり。