East Almanac
日本語

21. 火雷噬嗑 (噬嗑)

第5爻

この爻が動けば に変じる 25. 天雷無妄 (无妄)
六五:乾肉を噬みて黄金を得。貞にして厲うけれども咎なし。

現代解釈

噬嗑卦の六五は、柔順にして尊位の中庸を得ており、複雑な課題を剛柔兼ね備えた公平さで裁断する徳を表します。高い立場にあるほど慎重さを忘れず、私心を排して正しさを守ることで、過ちなく確かな成果を収められます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 21 噬嗑 — 第5爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/21/5

易の占い

六五は上卦の離の主位にあり、柔弱に偏らず中庸の徳をもって難局を切り開く姿勢を示します。「乾肉を噛みて黄金を得る」という爻辞は、困難な問題に対処して真の価値を見出すことを象徴しますが、同時に「貞厲」として常に身を慎む緊張感を求めています。古典的解釈では、権限を行使する者が中正と謙虚さを保つことで、結果として咎を免れると説かれます。要するに、手腕を発揮するときほど慎重に自制を効かせることが、最大の信頼につながります。

仕事・キャリア

職務上のマネジメントにおいて、この爻は錯綜した利害関係や過去のトラブルを理性的に調停するリーダーシップを意味します。小象伝が「得当なり」と評するように、法や規則を機械的に振りかざすのではなく、状況に即した柔軟性と厳格さの調和が周囲の納得感を生みます。私情を交えずに客観的な事実に基づいて判断を下すことで、組織内の摩擦は円満に解消へと向かいます。バランスの取れた公正な対応を心がけることが、チームからの深い人望を得る鍵となります。

恋愛・対人

対人関係やパートナーシップにおいて、六五は過去の行き違いやわだかまりを穏やかに対話で解きほぐす成熟した段階を示唆します。感情的な対立を煽ることなく、互いの言い分を冷静に聞き入れながら守るべき一線を共有する姿勢が功を奏します。易の伝統では、温和さの中に芯の通った誠実さを持つことで、関係が本来の調和を取り戻すとされます。相手への配慮と自分自身の誠実な意思表示を両立させれば、二人の絆は一段と深まります。

金運

金銭面や契約管理においては、複雑に絡み合った権利関係や未解決の清算案件が適正な手続きを経て決着することを表します。伝統的な象徴である「黄金」は正当な果実を暗示しますが、「貞厲」の戒めがある通り、法規の遵守や細部の確認を怠ってはなりません。税務や契約条項の透明性を厳格に保つことで、無用なトラブルを未然に防ぐことが可能です。目先の利益に浮かれず着実な確認を徹底することが、財基盤の長期的な安定をもたらします。

参考資料

原文

小象伝

貞厲にして咎なしとは、当を得ればなり。

古典注釈

周易本義爻辞

乾肉を噬むは膚より難くして腊胏より易き者なり。黄は中色、金は亦た鈞金を謂ふ。六五は柔順にして中、以て尊位に居り、人を刑するに人服せざるは莫し、故に此の象あり。然れども必ず貞厲にして乃ち咎無きを得るは、亦た占ふ者を戒むるの辞なり。

伊川易伝小象伝

能く咎無き所以の者は、為す所其の当を得るを以てなり。所謂当とは、中に居り剛を用ひて能く正を守り危きを慮るなり。

周易注爻辞

乾肉は堅きなり。黄は中なり。金は剛なり。陰を以て陽に処り、柔を以て剛に乗じ、以て物に噬めば物も亦た服せず、故に「乾肉を噬む」と曰ふ。然れども尊位を得て処り、柔を以て剛に乗じ中を居り、能く其の戮を行ふ者なり。不正を履みて能く其の戮を行ふは、剛勝る者なり。噬みて服せずと雖も、中を得て勝つ、故に「乾肉を噬みて黄金を得」と曰ふ。己不正なりと雖も、刑戮当を得、故に「貞厲」なれども「咎なし」なり。

周易正義爻辞

「《象》に曰く」より「貞厲なれば咎なし」に至る。

正義に曰く、「乾肉を噬む」とは、乾肉は堅きなり。陰を以て陽に処り、柔を以て剛に乗じ、此れを以て人に罪を治むれば人亦た服せず、「乾肉を噬む」に似たるがごとし。「黄金を得」とは、黄は中なり、金は剛なり。中を居るを以て是れ黄なり、「柔を以て剛に乗ず」は是れ金なり。既に中にして剛を行ひ、「能く其の戮を行ひ、剛勝る者」なり。故に「黄金を得」と曰ふ。「貞厲なれば咎なし」とは、己不正なりと雖も刑戮当を得、故に貞正にして自ら危ふくすれども咎害無し。位当たらずと雖も刑を用ふるに当を得、故に《象》に「当を得」と云ふなり。

出典