周易本義爻辞
柔中にして尊に居り、下は九二に応ず。純一にして未だ以て人に聴かず、故にその象を童蒙と為し、その占いはかくの如くなれば則ち吉なりと為す。
第5爻
六五。童蒙なり、吉。
六五は上卦の中央に位置し、柔軟な心で九二の賢者に教えを乞う「童蒙」の象を現しています。古典的解釈では、先入観を捨てて謙虚に学ぶ姿勢こそが幸いをもたらすとされています。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 4 蒙 — 第5爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/4/5
陰柔にして尊位にありながら、下の剛明な九二に誠実に応じる姿勢は、純粋な心で師に従う子どもの姿に重なります。小象伝が「順以て巽えばなり」と説くように、素直さと謙譲の徳が事態を好転させる原動力となります。初心に立ち返って周囲の導きを受け入れることで、迷いや滞りは自然と解けていくでしょう。
指導的な立場にあっても自説に固執せず、現場の専門家や実務者の意見に虚心坦懐に耳を傾ける好機を示しています。之卦が渙卦へ向かうことからも、滞っていた意思疎通の風通しを良くすることが組織の活性化につながります。自らの権威を誇示せず専門知識を尊重することが、プロジェクトを着実に前進させる鍵となります。
相手に対して見栄や駆け引きを排し、無邪気で純粋な敬意を持って接する姿勢が深い信頼を育みます。古典的な解釈では、素直に心を開いて相手の言葉に耳を傾ける柔軟さが、長続きする関係の基盤になると見なされます。構えを捨てて誠実に向き合うことで、二人の絆はいっそう温かなものになるでしょう。
資産管理において独断を避け、客観的な市場原理や専門的な分析を素直に受け入れることが推奨されます。之卦の渙は流動性と整理を暗示しますが、軸となるのは堅実な基本原則に順応することです。確立された手順や客観的指針に丁寧に従う姿勢が、手元の基盤を安定して保つ助けとなります。
童蒙の吉は、順にして以て巽なればなり。
周易本義爻辞
柔中にして尊に居り、下は九二に応ず。純一にして未だ以て人に聴かず、故にその象を童蒙と為し、その占いはかくの如くなれば則ち吉なりと為す。
伊川易伝爻辞
五は柔順を以て君位に居り、下は二に応ず。柔中の徳を以て剛明の才に任ずれば、以て天下の蒙を治むるに足る、故に吉なり。童とは未だ発せずして人に資(と)るを取るなり。人君たる者、苟も能く至誠にして賢に任じ以てその功を成さば、己より出づるに何ぞ異ならんや。
伊川易伝小象伝
己を舎てて人に従うは順従なり。志を降して下に求むるは卑巽なり。能くかくの如くなれば天下に優ならん。
周易注爻辞
夫の陰質を以て尊位に居り、自ら任察せずして二に委ね、物に付するに能を以てし、聡明を労せずして功ここに克てり、故に「童蒙吉」と曰う。
周易注小象伝
物に委ぬるに能を以てし、先だたず為さず、「順にして以て巽(したが)うなり」。
周易正義爻辞
正義に曰く、言うこころは、六五は陰を以て尊位に居り、その応は二に在り、二は剛にして中を得、五は則ち事を以て二に委任し、己の聡明を労せず、猶お童稚蒙昧の人のごとし、故に吉を得る所以なり。
周易正義小象伝
「『象』に曰く」より「順にして以て巽うなり」に至るまで。正義に曰く、「順にして以て巽うなり」とは、童蒙の吉を釈す、巽にして以て順うなり、猶お物を二に委ぬるがごとし。順とは心順を謂い、巽とは貌順を謂う。故に褚氏云う「順とは心違わざるなり。巽とは外跡相卑下するなり」と。
注に「物に委ぬるに能を以てす」より「順にして以て巽うなり」に至るまで。
正義に曰く、「物に委ぬるに能を以てす」とは、事物を能ある人に委付することを謂い、二に委ぬるを謂うなり。「先だたず為さず」とは、五は尊位に居りと雖も、専ら二に委任し、二に先だちて首唱せざるは、是れ二に順うなり。「為さず」とは、自ら造為せざるを謂い、是れ二に委任するなり。二に先だたざるは、是れ心順なり。自ら造為せざるは、是れ貌順なり。
一撮金爻辞
六五、五爻、下の下:病馬に乗って上れば、危坡に失するを防ぎ、蹉跎を見て跌(つまず)く。