East Almanac
日本語

4. 山水蒙 (蒙)

第6爻

この爻が動けば に変じる 7. 地水师 (师)
上九:蒙を撃つ。寇を為すに利あらず、寇を禦ぐに利あり。

現代解釈

上九は蒙の極みにあって陽剛の力で無知を正す立場を示し、厳格な規律と節度の重要性を説いています。易の古典的見解では、外からの害を防ぐ防衛は吉であっても、自らが過度な攻撃や弾圧に走ることは凶と戒められています。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 4 蒙 — 第6爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/4/6

易の占い

艮山の頂点に位置し、蒙昧を断ち切る強い実行力を持ちますが、剛の極まりゆえに行き過ぎた厳しさへと傾く危うさも含んでいます。小象伝に「寇を禦ぐに利ろしきは、上下順えばなり」とある通り、秩序を守る正当な防衛であってこそ周囲の納得を得られます。必要な境界線や規律は保ちつつも、感情的な過剰介入や攻撃を慎むことが大切です。

仕事・キャリア

組織やプロジェクト内の規律の乱れを是正し、明確なルールを再確立すべき局面を表しています。『小象伝』に「上下順也」とあるように、恣意的な権力行使ではなく、公明正大な規則に基づいた指導が不可欠となります。不当な圧力で屈服させるのではなく、公正な枠組みで秩序を整えることが成果を守る道です。

恋愛・対人

パートナーシップにおける健全な境界線を設定し、互いを損なう悪習や依存関係を断ち切る必要性を示唆しています。ただし、相手を一方的に非難したり支配しようとしたりすると、関係の修復不能な亀裂を招きかねません。守るべき一線を冷静に伝えつつ、攻撃的な言動を慎むことで健全な距離感を保てます。

金運

契約上の不備や外部からの不測のリスクに対して、警戒を高めて防衛線を敷くべき段階にあります。利益を求めて攻撃的な手法やグレーな領域に手を伸ばすことは、かえって予期せぬ損失や信用の低下を招く恐れがあります。既存の資産やルールを厳格に保護し、無用なリスクから身を守る姿勢を徹底してください。

参考資料

原文

小象伝

寇を禦ぐに利ありとは、上下順なればなり。

古典注釈

周易本義爻辞

剛を以て上に居り、蒙を治むるに剛に過ぐ。故に撃蒙の象と為す。然れども必を取ること太だ過ち、攻め治むること太だ深ければ、則ち必ず反りてこれが害と為る。惟だその外誘を捍(ふせ)ぎて以てその真純を全うせば、則ち厳密に過ぐると雖も、乃ち宜しきを得たりと為さん。故に占う者を戒むることかくの如し。凡そ事皆然り、止だ人を誨うるためのみに非ざるなり。

周易本義小象伝

寇を禦ぐに剛を以てすれば、上下皆その道を得。

伊川易伝爻辞

九は蒙の終わりに居り、是れ蒙極まるの時に当たる。人の愚蒙既に極まり、苗民の率(したが)わずして寇と為り乱と為る者のごときには、当にこれを撃伐すべし。然れども九は上に居りて剛極まりて中ならず、故に「寇と為るに利しからず」と戒む。人の蒙を治むるは乃ち寇を禦ぐなり。ほしいままに剛暴を為すは乃ち寇と為るなり。舜の有苗を征し、周公の三監を誅せしがごときは寇を禦ぐなり。秦皇・漢武の兵を窮めて誅伐せしは寇と為るなり。

伊川易伝小象伝

用いて寇を禦ぐに利ろしとは、上下皆その順を得るなり。上は過暴を為さず、下はその蒙を撃ち去るを得るは、寇を禦ぐの義なり。

周易注爻辞

蒙の終わりに処り、剛を以て上に居り、能く童蒙を撃ち去りて以てその昧を発する者なり、故に「撃蒙」と曰うなり。童蒙発せんことを願い、己能くこれを撃ち去れば、上下の願いに合す、故に順わざる莫きなり。これが捍禦を為せば、則ち物咸なこれに附く。若しこれを取らんと欲せば、則ち物咸な叛かん、故に「寇と為るに利しからず、寇を禦ぐに利ろし」と曰うなり。

周易正義爻辞

正義に曰く、蒙の終わりに処り、剛を以て上に居り、能く衆陰の蒙を撃ち去り、上下の願いに合す、故に順従せざる莫きなり。若し物の来たるに因りて即ちこれを取らんと欲して寇害を為さば、物皆叛かん、故に「寇と為るに利しからず」と曰うなり。若し物外より来たりて、これが捍禦を為せば、則ち物咸なこれに附く、故に「用いて寇を禦ぐに利ろし」と曰うなり。

周易正義小象伝

正義に曰く、宜しく物のために寇を禦ぐに利ろしき所以の者は、上下順従するに由るが故なり。言わく、此の爻既に能く衆蒙を発し去りて以て上下の願いに合し、また能くこれがために寇を禦ぐ、故に上下弥々更に順従するなり。

出典