East Almanac
日本語

4. 山水蒙 (蒙)

第1爻

この爻が動けば に変じる 41. 山泽損 (损)
初六。蒙を発く。用て人を刑するに利し、用て桎梏を脱く。以て往けば吝。

現代解釈

初六は蒙の始まりにあたり、初期の規律や枠組みを通じて無知や悪習を取り除き、知見を開く段階を示しています。無軌道に進むことを戒め、まず規範を正して基盤を整えることが説かれます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 4 蒙 — 第1爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/4/1

易の占い

陰柔にして坎の最下位にあり九二の剛を仰ぐ初六は、啓蒙の第一歩を象徴します。伝統的な解釈では、刑罰や規律を用いることで足枷を脱し過ちを防ぐとされますが、野放図な前進は悔いを招くと戒められます。まずは明確な境界と行動規範を設けることが、確かな前進への土台となります。

仕事・キャリア

新たな業務や組織に入った段階では、自己流で急ぐよりも標準的な手順や基本ルールを遵守することが不可欠です。小象伝が「法を正す」と論じるように、初期の規律を身につけることが将来の重大なミスを未然に防ぎます。組織のルールや基礎訓練に身を委ねることが、確固たる信頼を築く近道です。

恋愛・対人

関係の始まりにおいては、互いの生活習慣や譲れない一線を率直に話し合い、曖昧さを残さないことが大切です。不誠実な態度や悪習を放置したまま関係を深めると、後々大きな不信感に繋がりかねません。初期に健全なルールと境界線を共有することが、互いを尊重し合える関係を育みます。

金運

衝動的な支出や無計画な資金流出を断つため、厳格な予算管理とルールの導入が求められる時期です。損卦への変爻が示すように、初期の抑制と引き締めこそが資産の漏れを防ぐ鍵となります。日々の収支基準を明確にして無駄を省くことが、財政基盤を守る最善の備えとなります。

参考資料

原文

小象伝

用て人を刑するに利しとは、以て法を正すなり。

古典注釈

周易本義爻辞

説は吐活の反、桎は音質、梏は古毒の反。

陰を以て下に居るは蒙の甚だしきなり。占う者これに遇わば、まさにその蒙然たるの道を痛懲して暫くこれを舎(す)て以てその後の若し遂に往きて舎てざれば則ち羞吝を致すを観るべし。占う者を戒むるに当にかくの如くすべし。

周易本義小象伝

蒙の初めは法正さざるべからず。懲戒は法を正す所以なり。

伊川易伝爻辞

初は陰暗を以て下に居り、下民の蒙なり。爻はその発するの道を言う。下民の蒙を発するには、当に刑禁を明らかにして以てこれに示し、これをして畏るるを知らしめ、然る後に随いてこれを教導すべし。古より聖王の治を為すや、刑罰を設けて以てその衆を斉(ととの)え、教化を明らかにして以てその俗を善くす。刑罰立ちて然る後に教化行わる。聖人は徳を尚(たっと)びて刑を尚ばずと雖も、未だ嘗て偏廃せざるなり。故に政を為すの始め、立法を先と為す。蒙を治むるの初め、これに威するに刑を以てする者は、その昏蒙の桎梏を説(と)き去る所以なり。桎梏とは拘束を謂うなり。その昏蒙の桎梏を去らざれば、則ち善教入るに由無し。既に刑禁を以てこれを率いなば、心未だ喩(さと)る能わずと使むと雖も、また当に威を畏れて以て従い、敢えてその昏蒙の欲をほしいままにせざるべし。然る後に漸く能く善道を知りてその非心を革むれば、則ち以て風を移し俗を変ずべし。苟も刑を専らに用いて以て治と為せば、則ち蒙は畏るると雖も終には発する能わず、苟も免れて恥無くなり、治化成るを得べからず。故に「往くを以てすれば吝」なるべし。

伊川易伝小象伝

蒙を治むるの始め、その防限を立て、その罪罰を明らかにするは、その法を正すなり。これをしてこれに由らしめ、漸く化に至らしむるなり。或いは疑わん、蒙を発するの初めに遽(にわか)に刑人を用うるは、教えずして誅するに非ざるかと。法を立て刑を制するは乃ち教うる所以なるを知らざるなり。蓋し後の刑を論ずる者は、復た教化のその中に在るを知らざるなり。

周易注爻辞

蒙の初めに処り、二はその上を照らす、故に蒙発するなり。蒙発して疑い明らかになり、刑の説くこと当たるなり。「往くを以てすれば吝」とは、刑は長くすべからざればなり。

周易注小象伝

人を刑するの道は、道の悪む所なり。以て法制を正す、故に人を刑するなり。

周易正義爻辞

「初六」より「往くを以てすれば吝なり」に至るまで。正義に曰く、「蒙を発す」とは、初は九二に近く、二は陽を以て中に処り明能く闇を照らすを以て、故に初六は能くその蒙を発し去るなり。「人を刑するに利ろし、用いて桎梏を説く」とは、蒙既に発し去りて疑滞する所無ければ、故に人を刑戮するに利ろしく、また用いて罪人の桎梏を説き去るに利ろし。蒙既に発し去りて疑事顕明なれば、人を刑するも桎梏を説くも皆当を得るを以てなり。足に在るを桎と曰い、手に在るを梏と曰う。『小雅』に云う「杻をこれ梏と謂い、械をこれ桎と謂う」と。「往くを以てすれば吝」とは、若し正道を以て往かば即ちその事益々善からん。若し人を刑する道を以て出で往かば、往けば即ち鄙吝あらん。

周易正義小象伝

正義に曰く、且つ人を刑するの道は乃ち物に賊害し、是れ道の悪む所なり。「利用刑人」なるは、以てその法制を正すためなれば、刑せざるべからざるなり。故に刑罰は国に施さざるべからず、鞭撲は家に施さざるべからず。案ずるに、此の経の刑人・説人の二事に対して、『象』は直ちに「利用刑人」の一のみを云うは、但だ刑の重きを挙ぐるが故なり。

一撮金爻辞

初六、初爻、下の中:門外に干戈起こり、親朋相和せず。朱衣日月を臨めば、始めて覚ゆ笑呵呵(しょうかか)。

出典