周易本義爻辞
九二は陽剛を以て内卦の主と為り、群陰を統治して蒙の任に当たる者なり。然れども治むる所既に広く物性斉しからず、一概に必を取るべからず。而して爻の徳剛にして過ならざるは、能く容るる所あるの象なり。また陽を以て陰を受くるは婦を納(い)るるの象なり。また下位に居りて能く上の事に任ずるは、子克く家を治むるの象なり。故に占う者その徳ありてその事に当たれば、かくの如くして吉なるなり。
第2爻
九二。蒙を包るは吉なり。婦を納るるは吉なり。子は家を克くす。
九二は下卦の中庸を得た頼もしい陽爻であり、未熟な者を包容し、家庭や組織を立派に切り盛りする指導力を象徴します。剛柔が調和し、広い度量をもって周囲を導くことで吉を得る時です。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 4 蒙 — 第2爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/4/2
坎の険の中にありながら剛健中正を備え、六五と正応する九二は、蒙を啓く真の指導者と位置づけられます。伝統的な解釈では、未熟な者を寛大に受け入れ、良き伴侶を迎え、家業を継ぐ吉相と称えられています。包容力と揺るぎない芯の強さを兼ね備えることで、周囲からの深い信頼を集められます。
現場の要として自ら責任を引き受け、後進を育成しながら上位者とも円滑に連携できる充実期にあります。小象伝が「剛柔接する」と説くように、厳しさと温かさを兼ね備えた姿勢がチーム全体の求心力を生み出します。周囲を温かく支えながら着実に業務を束ねることで、リーダーシップが自然と確立されます。
爻辞に「婦を納れて吉」とあるように、互いの未熟さや違いを受け入れ合い、将来を見据えた確かな約束を交わす好機です。成熟した配慮と責任感をもって向き合うことで、日常生活の些細な摩擦も穏やかに解消されます。相手を大らかに包み込む姿勢が、二人の絆を一段と強固なものにします。
現実的な管理能力と中長期的な視点をもって、家計や組織の資源を健全に統括できる局面です。投機的な動きを避け、堅実な資産配分や基盤の整備に注力することで、安定した成果がもたらされます。全体を見渡した堅実な舵取りを続けることが、将来にわたる財政の安定につながります。
子は家を克くすとは、剛柔接すればなり。
周易本義爻辞
九二は陽剛を以て内卦の主と為り、群陰を統治して蒙の任に当たる者なり。然れども治むる所既に広く物性斉しからず、一概に必を取るべからず。而して爻の徳剛にして過ならざるは、能く容るる所あるの象なり。また陽を以て陰を受くるは婦を納(い)るるの象なり。また下位に居りて能く上の事に任ずるは、子克く家を治むるの象なり。故に占う者その徳ありてその事に当たれば、かくの如くして吉なるなり。
周易本義小象伝
二と五の応を指す。
伊川易伝爻辞
包は含容なり。二は蒙の世に居り、剛明の才ありて六五の君と相応じ、中徳また同じく、当時の任に当たる者なり。必ずその含容を広くし、昏愚を哀矜すれば、則ち能く天下の蒙を発し治蒙の功を成さん。その道は広くその施しは博し、かくの如くなれば則ち吉なり。卦に唯だ二つの陽爻あり、上九は剛にして過ぐ。唯だ九二のみ剛中の徳ありて五に応じ、時に用いられて独り明らかなる者なり。苟もその明を恃みて自任を専らにせば、則ちその徳普からず。故に婦人の柔暗と雖も、尚お当にその善とする所を納るべし、則ちその明広からん。また諸爻皆陰なるを以て故に婦と云う。堯舜の聖は天下の及ぶ莫き所なり、尚お「下民に清問し、人を取りて善と為す」と曰う。二能く包納すれば則ち克くその君の事を済わん、猶お子の能くその家を治むるがごとし。五は既に陰柔なる故に、発蒙の功は皆二に在り。家を以て言わば五は父なり、二は子なり。二の能く蒙の功を主とするは、乃ち人子の克くその家を治むるなり。
伊川易伝小象伝
子にして克くその家を治むる者は、父の信任専らなればなり。二の能く蒙の功を主とする者は、五の信任専らなればなり。二と五の剛柔の情相接す、故にその剛中の道を行いて発蒙の功を成すを得。苟も上下の情相接するに非ざれば、則ち二は剛中と雖も安んぞ能くその事を尸(つかさど)らんや。
周易注爻辞
剛を以て中に居り、童蒙の帰する所なり。包(い)れて拒まざれば則ち遠近咸(みな)至る、故に「蒙を包るれば吉なり」。婦とは己に配して徳を成す者なり。体を陽にして能く蒙を包れ、剛を以て能く中に居り、此れを以て配を納るれば物応ぜざる莫し、故に「婦を納るれば吉なり」。卦内に処り、剛を以て柔に接し、親しみて中を得、能くその任を幹(た)つ。これを子に施せば、家を克くするの義なり。
周易正義爻辞
「九二」より「子克く家を治む」に至るまで。正義に曰く、「包」とは包含を謂う。九二は剛を以て中に居り、童蒙悉く来たりて己に帰す。九二能く含容して拒まず、皆これと疑いを決す、故に吉を得るなり。九二は剛を以て中に居り、陰来たりてこれに応ず。「婦」とは配を謂う、故にこの匹配を納れて吉を得るなり。この爻下体の中に在りて、能く蒙を包れ婦を納れ、内を任じ中を理め、その任を幹了す。即ち是れ子孫能く家事を克荷するなり、故に「子家を克くす」と云うなり。
注に「親しみて中を得」と。
正義に曰く、「親しみて中を得」とは、九二が下卦の中央に居り、上下ともに陰にして、己の両陽を以て上下の二陰を迎え接し、陰陽相親しむを言う、故に「親しみて中を得」と云うなり。「能くその任を幹つ」とは、既に能く蒙を包れ、また能く匹を納るるは、是れ能くその任を幹つなり。正義に曰く、陽を以て卦内に居り、群陰を接待するは、是れ剛柔相接す、故に能く家事を幹つるなり。