East Almanac
日本語

6. 天水讼 (讼)

第4爻

この爻が動けば に変じる 59. 风水渙 (涣)
九四:訟に克たず、復りて命に即き渝る。貞に安んずれば吉なり。

現代解釈

争いに勝てないと悟ったときに素直に執着を手放し、理性に立ち返って態度を改める賢明さを表しています。意地を捨てて正しい分をわきまえることで、無用な衝突を回避し安泰を得られます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 6 讼 — 第4爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/6/4

易の占い

九四は乾の剛健な資質を持ちながら陰位に居り、上位の九五に従うべき位置にあるため、争訟を押し通しても利がないことを自覚できる立場です。爻辞の「訟に克たず、復りて命に即き渝り、安んじて貞なれば吉」は、道理に服して自らの態度を柔軟に改め、本来の正しい分限に安住することの尊さを説いています。伝統的な易学では、非力や分不相応を自覚したうえで争いを止め、心を平穏に保つことこそが最大の禍根断ちであると解されます。

仕事・キャリア

業務上の対立や方針をめぐる議論で行き詰まりを感じたなら、無理に自己の主張を押し通すのをやめ、大局的な指示に従うべき局面です。伝統的な教えにあるように、状況の変化を素直に認めて方針を修正することは決して敗北ではなく、自らの立場を守る高度な処世術です。頑なな態度を改めて周囲の合意や上位の方針に順応することが、結果的に自らの信用を保ちます。

恋愛・対人

口論や意見の対立において、自分の正しさを証明しようと意固地になると関係に修復しがたい亀裂が生じかねません。伝統的な解釈が説くように、一歩引いて相手の立場を尊重し、柔軟に自分のこだわりを手放すことで本来の調和が蘇ります。意地の張り合いをやめて素直に歩み寄る柔軟さを持つことが、二人の平穏な日常を取り戻す近道です。

金運

損失の出ている投資や争いのある金銭取引に固執し続けると、状況をさらに悪化させることになります。古典的な視点では、過去の判断の誤りを認めて即座に方針を転換し、安全で確実な本業の収支管理へ回帰することが最善の道とされます。無理な利益追求への執着を断ち切って堅実な管理姿勢に戻ることが、資産の目減りを防ぎます。

参考資料

原文

小象伝

「復りて命に即き渝り、貞に安んず」とは、失わざるなり。

古典注釈

周易本義爻辞

渝は以朱の反。

即は就である。命は正理である。渝は変である。九四は剛にして中ならず、ゆえに訟の象がある。その柔に居るをもって、また克たずして正理に復就し、その心を渝変して安んじて正に処する象となす。占う者かくのごとくなれば吉である。

伊川易伝爻辞

四は陽剛にして健体に居り、中正を得ず、本より訟をなす者である。五を承け三を履みて初に応ず。五は君であるゆえに義として訟に克つべからず、三は下に居りて柔なればこれと訟わず、初は正応にして順従しこれと訟うべき者ではない。四は剛健にして訟わんと欲すれども敵対するものなく、その訟は由りて興ることなし。ゆえに訟に克たざるなり。また柔に居りて柔に応ずるもまた能く止まるの義となす。すでに義として訟に克たざるならば、もしその剛忿訟わんと欲するの心を克ち、復び命に即き就き、その心を革めその気を平らかにし、変じて安貞となせば吉ならん。命とは正理をいう。正理を失うを命に方(さから)うとなすゆえに、命に即くをもって復となす。方は順ならざるなり。『書経』に「命に方いて族を圮(やぶ)る」といい、『孟子』に「命に方いて民を虐ぐ」という。それ剛健にして中正ならざれば躁動するゆえに安らかに処せず、非中正なるがゆえに貞ならず。安貞ならざるゆえに訟を好むのである。もし義として訟に克たざるをもって訟わず、反りて正理に就き、その安貞ならざるを変じて安貞となせば吉ならん。

伊川易伝小象伝

かくのごとく能くすれば失うことなきとなす。ゆえに吉なのである。

周易注爻辞

初が弁明したのである。上に処して下を訟うれば、改変すべし、ゆえにその咎は大きくない。もしよく反りて本理に従い、前の命を変じ、安貞にして犯さず、その道を失わなければ、「仁をなすは己れに由る」、ゆえに吉がこれに従うのである。

周易正義爻辞

正義に曰く、九四はすでに非理に初を陵犯したが、初がよく道理を分弁したゆえに九四は訟に勝たないのである。「復び命に即き渝りて貞に安んずれば吉なり」について。

正義に曰く、「復び命に即き渝る」とは、復は反ることであり、即は就くことである。九四は訟にすでに勝たず、もしよく本理に反り就き、前の初と争訟せし命を変じ、能く自ら渝変して休息し、初と訟わざれば、ゆえに「復び命に即き渝る」という。「貞に安んずれば吉なり」とは、既によく本理に反り従い、往前の争訟の命を渝変すれば、すなわち安居貞吉を得るのである。

注の「上に処して下を訟う」から「ゆえに吉これに従う」まで。

正義に曰く、「もしよく本理に反り従えば」とは、「復即」の義を釈したものである。復は反であり、即は従である。本理とはもとより初と訟わざるの理をいう。まさにこの元来争わざるの理に反り従うべきゆえに、「本理に反り従う」という。「前の命を変ず」とは、「命渝る」を解したものである。渝は変である。ただし経の「渝」の字を倒して「命」の上に置いたゆえに「前の命を変ず」という。「前命」とは、往前に初と相訟いし命をいい、今これを変ずるのである。「安貞にして犯さず」とは、四が安らかに貞正に居り、重ねて初を犯さざるをいう。ゆえに「安貞にして犯さず」という。「仁をなすは己に由る、ゆえに吉これに従う」とは、「仁をなすは己に由る」は『論語』の文である。初は己を犯さず、己も初を陵ぐことなきは、これ仁義の道であり、自ら己に由る。ゆえに「仁をなすは己に由る」というのである。

周易正義小象伝

正義に曰く、「安貞にして失わず」とは、「復び命に即き渝る」の義を釈したものであり、その理に反り命を変ずるをもって、安貞の吉を得てその道を失わざるなり。

出典