East Almanac
日本語

11. 地天泰 (泰)

第5爻

この爻が動けば に変じる 5. 水天需 (需)
六五:帝乙妹を帰がす。以て祉あり、元吉なり。

現代解釈

泰の六五は、尊位にありながら柔順と中庸の徳を備え、へりくだって賢者と交わることで大いなる福徳と吉兆をもたらす象です。高い地位にある者が自ら身を低くして誠意を尽くす姿勢が、調和と繁栄の礎となります。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 11 泰 — 第5爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/11/5

易の占い

六五は上卦・坤の中位にあって陰柔の徳を保ち、下卦の剛健な九二と正しく応じ合う、いわゆる「陰が尊位にあって陽にへりくだる」美しい調和の象位であり、変卦は需卦となります。易の伝統的解釈では「帝乙妹を帰(とつ)がす」とされ、高貴な者が謙虚に誠意を尽くすことで至高の幸運を得ると説かれます。これを得たときは、自負心を脇に置き、相手を尊重して対等な協力関係を結ぶことが最善の道となります。奢りを捨てて真摯に人と協調することで、永続的な調和と実りある結果が自然と引き寄せられます。

仕事・キャリア

組織のリーダーや責任ある立場にある人にとって、権威を振りかざさず現場の知恵や有能な部下に耳を傾ける姿勢が実を結ぶ時期です。伝統的な知恵が示すように、自ら歩み寄って権限を委譲し、誠実に評価することで、優秀な協力者が自然と集まり結束が強まります。相手への敬意を行動で示すことで、組織全体の士気と求心力が一段と高まります。謙虚な姿勢で周囲の力を生かすことが、チームの大きな成果と信頼につながります。

恋愛・対人

互いの立場や背景の違いを越えて、深い敬意と誠意で結ばれる大変調和的な良縁の気運を示しています。伝統的には良き婚姻や正式な誓いの象徴とされ、自尊心を抑えて相手を思いやる態度が絆をより強固なものにします。互いに感謝を行動で表し、歩み寄る努力を惜しまないことが穏やかな関係を育みます。相手への純粋な尊重と謙虚な優しさを大切にすることが、長く続く幸福の基盤となります。

金運

強引な利益追求ではなく、信頼できるパートナーとの連携や誠実な契約関係を通じて資産基盤を整えるのに適した局面です。古典の教えが説くように、一方的な利益の独占を避け、互いに潤う公平な分配や協力体制を重視することが安定をもたらします。目先の過度な儲け話に惑わされず、約束を守り信用を積み重ねることが将来の安全網となります。周囲と利益を分かち合う寛容な姿勢が、揺るぎない財政的安定を支えます。

参考資料

原文

小象伝

以て祉あり元吉なりとは、中を以て願いを行うなり。

古典注釈

周易本義爻辞

陰をもって尊位に居り、泰の主となる。柔中にして己を虚しゅうし、下に九二に応ずるは吉の道である。帝乙が妹を嫁がせし時もまたかつてこの爻を占いて得た。占う者かくのごとくであれば、福祉ありて元吉となる。およそ経において高宗や箕子の類のごとく古人を引いて言うものは、みなこれに倣う。

伊川易伝爻辞

史官は湯を天乙と称し、その後に帝祖乙あり、これも賢王であった。その後にまた帝乙あり、多士に「成湯より帝乙に至るまで徳を明らかにせず祭祀を恤わざるはなし」とある。帝乙と称する者が誰であるかは未だ詳らかでないが、爻の義をもって観れば、帝乙は王姫が身を降ろして嫁ぐ礼法を制定した者である。古より天子の女はみな降嫁したといえども、帝乙に至りてしかる後に礼法を定め、その尊貴を降して夫に従順ならしめたのである。六五は陰柔をもって君位に居り、下に九二の剛明の賢に応ずる。五はその賢臣を任用してこれに従順たることができ、帝乙の妹を帰がせしがごとくである。その尊を降して陽に従順なれば、これをもって福祉を受け、かつ元吉となる。元吉とは大吉にして善を尽くすことであり、泰を治むる功を成すことを言う。

伊川易伝小象伝

よく福祉を獲てかつ元吉たるゆえんのものは、中道をもって合い、その志願を行うに由るのである。中徳があるがゆえによく剛中の賢を任用でき、聴従するところのものはみなその志願である。その欲するところにあらずしてよくこれに従えようか。

周易注爻辞

婦人の嫁ぐを「帰」と言う。「泰」とは陰陽交通の時である。女が尊位に処し、中を履み順に居り、身を降ろして二に応じ、感じて相与し、中を用いて願いを行い、その礼を失わない。「帝乙帰妹」は、誠にこの義に合致する。順を履み中に居り、願いを行いて以て福祉あり、陰陽交配の宜しきを尽くす。ゆえに「元吉」なり。

周易正義爻辞

「六五」から「以祉元吉」まで。

正義に曰く、「帝乙帰妹」とは、女が尊位に処し、中を履み順に居り、身を降ろして二に応じ、感じて相与し、その中情を用いてその志願を行い、礼を失わない。爻にこの義を具えているのは、ただ帝乙が妹を嫁がせて然らしめ得たのである。ゆえに『易』を作る者はこの「帝乙帰妹」を引いてこれを明らかにしたのである。「以祉元吉」とは、順を履み中に居り、志願を行うことを得て福祉を獲、陰陽交配の道を尽くすゆえに大吉なのである。

注の「婦人謂嫁曰帰」。

正義に曰く、「婦人の嫁ぐを帰と謂う」とは、隠公二年の『公羊伝』の文である。

周易正義小象伝

正義に曰く、「中以行願」とは、「以祉元吉」の義を釈している。中順に由りてその志願を行うがゆえに、福を得て元吉となるのである。

一撮金爻辞

六五・五爻(上上):一人を添え、一宝を獲ん。事円満にして、門外に討ぬ。

出典