周易本義爻辞
三は陽を以て健の極みに居り、上は陽を以て畜の極みに居る。極まりて通ずるの時である。また共に陽爻なるがゆえに相畜めずして共に進み、良馬の逐(はし)るの象がある。しかし剛に過ぎ鋭進するため、その占いは必ず艱貞にして習練を日とせよと戒めてこそ往くところあるに利する。「曰」は日月の日とすべきである。
第3爻
九三:良馬逐う。艱貞に利ろしく、吉なり。日に輿衛を閑えば、往くところあるに利ろし。
大畜の九三は、良馬が駆けるような強い前進の勢いと、それを支える日々の不断の鍛錬と防備の重要性を説きます。規律と危機意識を保ちながら進むことで、大きな目標の達成が開かれます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 26 大畜 — 第3爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/26/3
九三は乾の極みに位置し、剛健な前進の活力を宿しながら上九と志を同じくして前進を図る段階です。易の伝統では「日閑輿衛」、すなわち日々の訓練と防御の怠りなき備えがあってこそ、険難を越えて吉を得られると解釈されます。勢いがあるときこそ油断を排し、厳格な備えを怠らない姿勢が前途を開きます。
プロジェクトや事業の展開が加速し、迅速な推進力と高い成果が期待できる好機を迎えています。ただし古典が戒めるように、前進の勢いに任せて基盤の確認やリスク管理を疎かにすると、予期せぬ落とし穴に直面します。日頃から業務手順の確認と危機管理を徹底することで、野心的な計画を着実に実現できます。
二人の関係が急速に進展し、互いの想いが強く高まりやすい活気ある時期です。しかし感情の勢いだけに頼るのではなく、日々の対話や現実的な課題への備えを共有することが長期的な絆を育みます。互いへの気配りと日常の丁寧なすり合わせを重ねることで、愛は揺るぎないものになります。
資金の流動性が高まり、積極的な計画を推進しやすい局面ですが、それに見合う厳格な管理が不可欠です。伝統的な解釈では、好調な時ほど収支の精査や突発事態への備えを日常化することが説かれます。管理ルールを徹底し守りを固めながら進めることで、健全な財務基盤が維持されます。
往くところあるに利ろしとは、上と志を合わするなり。
周易本義爻辞
三は陽を以て健の極みに居り、上は陽を以て畜の極みに居る。極まりて通ずるの時である。また共に陽爻なるがゆえに相畜めずして共に進み、良馬の逐(はし)るの象がある。しかし剛に過ぎ鋭進するため、その占いは必ず艱貞にして習練を日とせよと戒めてこそ往くところあるに利する。「曰」は日月の日とすべきである。
伊川易伝爻辞
九三は剛健の極みであり、上九の陽もまた上進する物である。さらに畜の極みに処りて変を思う。三とはすなわち相畜めず、志を同じくして相応じて進む者である。三は剛健の才を以てし、上に在る者は志を合わせて進む。その進むや良馬の馳逐するがごとしとは、その速やかなるを言う。その進む勢いは速やかといえども、その才の健と上の応ずるを恃みて備えと慎みを忘るべからず。ゆえにその事を艱難視して貞正の道に由るべし。輿は用いて行く物であり、衛は自ら防ぐゆえんである。日々に常にその車輿とその防衛を閑習すれば、往くところあるに利あり。三は乾体にして正に居り、能く貞なる者である。その鋭進に当たりて、難きを知りその貞を失わざれと戒むるのである。志が既に進むに鋭ければ、剛明といえども時に失うあり、戒めざるを得ない。
伊川易伝小象伝
往くところあるに利あるゆえんは、上に在る者と志を合わすを以てなり。上九は陽性にして上進し、かつ畜むること已に極まれり。ゆえに下りて三を畜めず、志を合わして上進するなり。
周易注爻辞
凡そ物極まれば則ち反す、故に畜極まれば則ち通ず。初・二の進みは、畜の盛んなるに値(あ)う、故に以て昇るべからず。九三に至りては、上九に昇り、而して上九は天衢の亨に処り、途径大いに通じ、進むに違距無く、以て馳騁すべし、故に「良馬逐る」と曰う。其の位に履み当り、進みて其の時を得、通路に在りて険厄を憂えず、故に「艱貞に利し」となり。閑は閡(ふさ)ぐなり。衛は護るなり。進みて其の時を得れば、艱難を渉ると雖も患い無きなり。輿は閑に遇うと雖も故に衛るなり。上と志を合わす、故に「往くところ有るに利し」となり。
周易正義爻辞
正義に曰く、「九三、良馬逐る」とは、「初・二の進みは畜の盛んなるに値い」、以て昇るべからず。「九三に至りては上九に昇り、而して上九は天衢の亨に処り、途径大いに通じ、進むに違距無し」、故に九三は良馬の馳逐するを以てすべし。「利艱貞」とは、「其の位に履み当り、進みて其の時を得、通路に在りて険厄を憂えず」、故に宜しく艱難にして貞正なるに利すべし。若し此の時に値わずんば、平易にして正を守ると雖も尚お不可ならん、況んや艱難にして正を行わんと欲するをや。「日閑輿衛」とは、進みて其の時を得、難を渉るも患い無し、車輿を閑閡せんと欲する人有りというといえども、乃ち是れ防衛見護するなり、故に「日閑輿衛」と云う。「利有攸往」とは、上と志を合わし、往く所あるに利あり、故に《象》に「上と志を合わす」と曰うなり。